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画像:遍照寺のかや

画像:遍照寺のかや(幹と並ぶ)
名称 遍照寺のかや (へんじょうじのかや)
名称の典拠 現地の立札(注1)
樹種 カヤ
樹高 28m(注2)
目通り幹囲 6.1m(注2)
推定樹齢 伝承800年(注3)
所在地の地名 栃木県真岡市中
 
〃 3次メッシュコード 5439−47−86
 
〃 緯度・経度 北緯36度24分33秒
           東経139度57分25秒
栃木県指定天然記念物(1954年3月29日指定)
撮影年月日 2005年3月25日

注1)1989年6月15日に「とちぎ名木百選」に指定されたことを記す立札。天然記念物指定名称は単に「かや」
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)による
注3)遍照寺が設置した案内板による





 鬼怒川左岸、中村城跡の一角に真言宗遍照寺がある。平凡社「栃木県の地名」からの孫引きを許してもらえば、寺蔵文書に、暦応4年(1341)中村庄茅堤に開創との記録があるという。五重塔を備えた大寺だったようだ。天文年間(1532〜55)頃、城主中村時長が中興開基となり、現在地付近に移転したが、まもなく焼亡。天正年間(1573〜92)に現在地に再建されたという。
 境内の大カヤは、文治5年(1189)、奥州伊達家の祖中村宗村が、源頼朝から奥州征伐の恩賞として与えられた伊達郡・信夫郡に赴く際に植樹したとする伝承があるらしい。上記の伝承樹齢はそれに基づくものであろう。伝承が正しければ、寺が再建される400年も前から、ここに立っていたことになる。
 伝承の真偽はともかく、樹勢も良く、すばらしい大カヤである。
 
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