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画像:払川の千本桂(幹と並ぶ)

画像:伊里前川に架かる木橋

画像:カツラの背後、伊里前川の流れ
名称 払川の千本桂
    (はらいかわのせんぼんかつら)
名称の典拠 「日本の巨樹・巨木林」(注1)
樹種 カツラ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 8.0m(注2)
推定樹齢 550年(注3)
所在地の地名 宮城県本吉郡南三陸町歌津払川(注4)
 
〃 3次メッシュコード 5841−03−76
 
〃 緯度・経度 北緯38度43分55.7秒
           東経141度27分06.7秒
歌津町指定天然記念物(1968年9月14日指定)(注4)
撮影年月日 2006年8月22日

注1)旧環境庁が1991年に刊行。天然記念物指定名称は単に「千本桂」というもの
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)河北新報社「宮城の巨樹・古木」(1999年刊行)による
注4)2005年10月1日、本吉郡内の2町が合併して南三陸町誕生。旧行政区は本吉郡歌津町





 旧歌津町の最奥部の集落が払川である。
 ここから先は道が二つに分かれ、一方は田束山(たつがねさん)の西側を越えて本吉町馬籠(まごめ)へ、他方は坂の貝峠を越えて志津川町入谷(いりや)へと通じている。道は、車の時代になる前からあったようで、今もカツラの根元には道標(みちしるべ)の石碑が残っている。
 カツラの背後は伊里前川(いさとまえがわ)の最上流部。ここではごく細い流れだが、この水は支流を集めて、7kmほど東進し、太平洋に注いでいる。
 カツラの傍に、手摺りもない簡素な木橋が架けられており、そこに病葉(わくらば)が散っていた。数日前の嵐で飛ばされたものらしい。
 私が訪れたのは、朝7時過ぎ。早朝の清涼な空気が低く停滞するなかを、朽ちつつある葉が発するカツラ独特の芳香が、ゆっくりと漂っていた。
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