ページタイトル(八王寺の白藤) サイトのシンボル

画像:八王寺の白藤 名称 八王寺の白藤
   (はちおうじのしらふじ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 フジ
樹高 3m(注2)
目通り幹囲 5.3m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名
    新潟県燕市八王寺字前畑
 〃 3次メッシュコード
    5638−37−63
 〃 緯度・経度
    北緯37度38分33.3秒
    東経138度55分12.7秒
新潟県指定天然記念物
    (1958年3月5日指定)
画像:八王寺の白藤(花房)

画像:八王寺の白藤(太い幹)
撮影年月日 2003年5月10日(このページの写真)
        2021年5月6日(少し大きめの画像)

注1)新潟県教育委員会と燕市教育委員会が連名で設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による





 浄土真宗銀山安了寺境内のフジ。(樹名の「八王寺」は寺の名前ではなく地名)
 花の頃には混雑するので、朝の7時頃に訪れた。
 「銀山」とは変わった山号だが、安了寺所蔵の文書に「佐州銀山夕泊町真敬寺」とあり、この真敬寺が銀山衰退に伴って現在地に移転したと考えられているようだ。
 貞享年間(1684〜7)、越後では真宗内の異安心問題に端を発して有力寺院の間に確執が起き、数十ヶ寺の寺院が大谷派を離脱して仏光寺派に転じたことがあった。安了寺も転派した寺の一つである。
 境内の白藤はその決意を示すため、本山仏光寺の正紋「仏光寺藤」にちなんで、この時植えられたと伝えられている。
 今はそんな過去の出来事を知る人も少ない。白藤は何事もなかったかのように、毎年5月中旬になるとたくさんの花をつけ、甘い香りを境内一面に漂わせている。
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