ページタイトル:五輪台のイチョウ 当サイトのシンボルマーク

画像:五輪台のイチョウ 名称 五輪台のイチョウ (ごりんだいのいちょう)
名称の典拠 「能代市の古木・名木」指定名称
樹種 イチョウ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 11.7m(注1)
推定樹齢 840年(注1)
所在地の地名 秋田県能代市二ツ井町荷上場字五輪台(注2)
 〃 3次メッシュコード 6040−22−70
 〃 緯度・経度 北緯40度14分06.0秒
           東経140度15分25.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2024年5月15日

注1)能代市公式ウェブサイトの「能代市の古木・名木」紹介ページによる
注2)2006年3月21日、能代市に合併。旧行政区は山本郡二ツ井町






 国道7号の道の駅「ふたついきみまちの里」の北方約2.5kmのところに標高280mほどの岩峰があり、その南側直下に高岩神社が鎮座する。
 頂上の岩峰のみならず、大岩が各所に見られる地形から、高岩山全体が古くからの霊場であったことは想像に難くない。
 今は、それに加えて、極寒の小正月に行われる裸参りが有名なようで、二ツ井町観光協会ウェブサイトによれば、『さらしの下帯姿に白足袋・わらじを履き、藤琴川に入って手桶で冷水を頭からかぶり身を清めたあと、賽銭を握りしめ無言で4km先の高岩神社まで登りお祓いを受け』るのだそうである。3年連続で裸参りすると、願い事が叶うのだとか。
 大イチョウが立つのは高岩山の中腹。林道のような参道の途中から分岐する小道を辿った先。(分岐点に案内表示あり。ルートの詳細は「少し大きめの画像」で)
 昔、このあたりに寺が五つあったといわれているようだ。そのうち最も大寺であった密乗寺の庭に植えられていたイチョウだとの伝承があるらしい。
 東北地方各地の旅行記を残している菅江真澄(すがえますみ)が享和2年(1802)に高岩神社を訪ねている。その際、廃されてから200年以上を経た密乗寺については記述しているものの、イチョウへの言及はないようだ。
 菅江真澄は本草学にも関心が高かったので、このイチョウを目にして何も書かないとは思えない。恐らく、参道から離れた場所に立つイチョウの存在を知らなかったのではないだろうか。
 このイチョウを目にして、菅江真澄がどんなことを書くのか、興味があるところではあるが、残念。
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