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↓八坂神社周辺の茶畑 |
名称 八坂神社のスギ (やさかじんじゃのすぎ) 名称の典拠 天然記念物指定名称 樹種 スギ 樹高 25m(注1) 目通り幹囲 13.0m(注1) 推定樹齢 300年以上(注1) 所在地の地名 京都府相楽郡和束町中 〃 3次メッシュコード 5235−17−53 〃 緯度・経度 北緯34度47分57.2秒 東経135度54分49.1秒 京都府指定天然記念物(1984年4月14日指定) 撮影年月日 2010年6月27日 和束川(わつかがわ。町名は「わづかちょう」だが、川の名は「わつかがわ」と濁らないらしい)左岸、谷を見下ろす小集落の高台に、八坂神社がある。 祇園祭で有名な、京都東山に鎮座する八坂神社は、江戸時代まで延暦寺の支配下にあった神仏習合の霊地で、感神院祇園社と称していた。それが明治の廃仏毀釈で仏教色が廃され、社号も八坂神社に改めた。お釈迦様の説法地として知られる祇園精舎に通じる名を忌避したのだと思われる。しかし、権力が禁止しても、人々の心には、いまだ「祇園さん」の名前は残っている。 この八坂神社はどうだったのだろう。かつてはここも祇園社と称していたのだろうか。大杉の方は、今もしばしば「祇園杉」と呼ばれている。 ウラスギの仲間で、樹形は新潟県阿賀町の将軍杉を小振りにしたような姿である。 案内板(設置者名、設置年月とも不詳)によれば、古い昔には主幹が1本そそり立つ普通の樹形だったが、何らかの理由で主幹が倒壊し、根元付近の8本の枝が支幹化したらしい。高台に立つこともあって、落雷の被害も再三だったようだ。幸い、致命傷になることはなかったようで、今も樹勢は悪くない。 和束川を挟む斜面には茶畑が広がっている。もちろん、八坂神社の回りも。このお茶は、有名な宇治茶となるのだろう。訪ねたとき、刈り取り機の単調なエンジン音が大杉のところまで聞こえていた。 ところで、左岸川沿いの道も決して広くないのだが、集落内の道はさらに狭く、駐車する場所もないので、車で訪問の場合は、どこまでも矢印に従って狭い道に入ってしまうと困ることになる。八坂神社は、川沿いの道から歩いても、いくらも時間はかからない。 |
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