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画像:不動沢のイチョウ(幹と並ぶ)

画像:不動沢のイチョウ(全景)
名称 不動沢のイチョウ (ふどうさわのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 24m(注1)
目通り幹囲 5.3m(注1)
推定樹齢 伝承500年(注1)
所在地の地名 新潟県長岡市不動沢(注2)
 
〃 3次メッシュコード 5638−05−39
 
〃 緯度・経度 北緯37度22分01.3秒
           東経138度44分45.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2006年8月16日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)2005年4月1日、長岡市に合併。旧行政区は三島郡越路町





 旧家のお屋敷に立つイチョウ。
 2本の融合木かも知れない。幹断面も少し扁平である。
 立派な樹冠を目当てに、お宅を訪ねた。ちょうど、ご家族が縁側でくつろいでおられるところで、私の撮影許可の願いに、快いお返事を下さった。
 大枝が何本か、元から切断されていることについて問うと、屋根に葉が落ちて困るので、10年ほど前に大整理したとのこと。ほとんど丸坊主にしたんだが、再びこんなになったとおっしゃる。現在の樹形からはとても想像できない。素晴らしい樹勢である。
 雌株で、銀杏をつけている。これだけの巨木にしては、数は少な目だが、その代わり、すばらしく大粒である。その点について指摘すると、味も美味しいのだそうである。
 話は弾んで、お茶にまで誘われたが、生憎この日は他に所用があり、心を残したまま、その場を辞した。
 日本人は、他人を接待する際に、自分のものについては「粗末なものですが」と謙遜する。ご家族の、イチョウを語る語り口にも同様な印象を得た。そして謙遜の言葉のうちに、誇りと愛情が感じられた。

※不動沢にお住まいの方から、このイチョウが伐採された旨のメールをいただいた。
 それによると、2015年1月25日朝8時、神主さんのお祓いの後、伐採作業開始。枝払いに始まり、作業は慎重に進められた。根元から主幹が倒れたのが1月30日午前10時46分。この日がいわば大イチョウの命日となる。
 なお、このイチョウは幹の内部に石を孕んでいたらしく、チェーンソーが壊れたため、予定より1日遅れた伐採となったという。(2015.02.16追記)
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