ページタイトル:永泉寺のコウヨウザン 当サイトのシンボル

画像:永泉寺のコウヨウザン(幹と並ぶ)

画像:永泉寺のコウヨウザン(遠景)

名称 永泉寺のコウヨウザン
    (えいせんじのこうようざん)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 コウヨウザン
樹高 31m(注2)
目通り幹囲 4.5m(注2)
推定樹齢 伝承約400年(注3)
所在地の地名 福島県須賀川市長沼字寺前(注4)
 〃 3次メッシュコード 5540−71−57
 〃 緯度・経度 北緯37度17分50.5秒
           東経140度12分53.4秒
福島県指定天然記念物(1961年3月22日指定)
撮影年月日 2011年10月29日

注1)福島県教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)上記案内板による
注4)2005年4月1日、須賀川市に合併。旧行政区は岩瀬郡長沼町





 コウヨウザンは、漢字では広葉杉と書く。スギに似た樹形と樹皮を持つが、尖った葉は、大きさが全く違う(「少し大きめの画像」に葉の写真あり。そちらでご確認を)。もともと日本には自生しない樹木で、江戸時代後期に中国から持ち込まれたようだ。
 このコウヨウザンは、永正14年(1517)、永泉寺3世心操全忠大和尚が入山する際に、四国から苗を持参したと伝えられているらしい。(その時期までに既に渡来していたかどうかは疑問だが)
 永泉寺の位置は、旧長沼町役場の北方約1km。
 寺の掲示板には、住職名で東日本大震災の被害者をお見舞いする旨の掲示があったが、当の永泉寺だって、かなりの被害を受けた。
 本堂や鐘楼の瓦が動き、落下の危険が生じた。門柱などの石造物は折れたり、動いたりしている。また、上流の藤沼湖の堰堤が決壊した。門前の簀ノ子川(すのこがわ)を鉄砲水が襲い、寺に通じる橋を流してしまった。地震から、7ヶ月以上を経た今も、まだそのままである。
 一日も早い復興を祈る。
 建造物の被害はあったが、寺の美観を損ねるまでには至らなかったようだ。向かって左のコウヨウザンと、向かって右のシダレザクラ(3.3m、市指定天然記念物)が青空を背景に美しく輝いていた。
 2011年10月現在、環境省巨樹データベースによれば、日本一の幹囲を有するコウヨウザンである。
 
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