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名称 江田神社のクスノキ (えだじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 5.3m(注1)
推定樹齢 100〜199年(注1)
所在地の地名 宮崎県宮崎市阿波岐原町字産母(やぼ)
〃 3次メッシュコード 4731−73−47
〃 緯度・経度 北緯31度57分35秒
東経131度27分52秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年8月3日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
シーガイアの西、県道11号(宮崎島の内線)沿いに、江田神社が鎮座している。
祭神はイザナギ・イザナミの2柱。国産み・神産みの夫婦神だ。「産母さま」と呼ばれることもあったらしい。
宮崎県は神話の里といったところだが、当地にも記紀神話にからむ伝説がある。
国産みのあと、妻のイザナミは次々に神々を産むが、火の神カグツチを産んだとき、その炎のために死んでしまった。夫のイザナギは、妻を失った悲しみに耐えられず、黄泉の国(死者の国)までイザナミに会いに行く。しかし、元のままの美しいイザナミを連れ帰ることは出来ないことを悟り、イザナギはこの世に逃げ帰る。死の国の穢れを落とすため、イザナギは禊ぎをすることになった。その際、左目を洗うとアマテラス、右目からはツクヨミ、そして鼻を洗ったときにはスサノオが生まれた。よく知られる神話だ。
その禊ぎの地「阿波岐原」がここだというのである。
本殿の右奥の小道を、市民の森の方に入って行くと「みそぎ御殿」があり、少し離れて、みそぎ池もある。
クスノキの話が遅くなった。
主参道の途中、拝殿に向かって右に立っている。
根元付近の土が流れたか、根の上部は剥き出し。そこに丸い突起状の瘤があり、角度によっては、乳首のように見えなくもない。撫でられて、樹皮の表面がつるつるになってしまったようだ。
イチョウではよくあることだが、このクスノキにも母乳祈願の信仰があるのだろうか。
案内板がなく、当否は不明だが、なにしろ「産母さま」である。そのようなことがあってもおかしくないように思われた。 |
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