ページタイトル:堂の杉 当サイトのシンボルマーク

画像:堂の杉 名称 堂の杉 (どうのすぎ)
名称の典拠 環境省巨樹データベース
樹種 スギ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 7.0m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 奈良県奈良市中之庄町
 〃 3次メッシュコード 5135−77−83
 〃 緯度・経度 北緯34度39分22.6秒
           東経135度55分07.3秒
奈良市指定天然記念物(1983年4月7日、「田原中之庄天神社社叢」の名称で社叢全体を一括指定)(注2)
撮影年月日 2023年7月25日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)案内板には、喬木・灌木さまざまな樹種を列挙し、『内陸地の照葉樹林帯上部の極相林とての林相がよく保たれており、学術的・教育的価値が高く貴重』と記されているが、そこに「スギ」は登場しない。しかし、このスギを除外したわけではなかろうと思う





 中之庄町の天神社は、奈良市立田原(たわら)中学校から南東に約700m、生活道路の三叉路に面して鎮座する。(地理院地図に神社マークあり)
 境内は決して広くないのだが、本来の林相がよく保たれていることが貴重なのだそうだ。しかし、その種の知識が乏しい私には、実際に宝を目の前にしても、さっぱり感慨が湧かない。(猫に小判ということか。ちょっと寂しい気もする)
 私の関心はもっぱらこの大杉。
 今はご覧のような姿だが、かつては多くの太い大枝を広げた力強いウラスギの姿だったと思われる。それが次々に大枝を失い、トルソ彫刻のような姿になってしまった。
 切断面を見ると、鋸で切ったものと、力任せにへし折られたものとが混在している。大枝を失った要因は様々なのだろう。
 しかし、もう死んでしまったわけではない。真上に伸びた1本がまだ生きている。
 頼りなげにひょろっと伸びた細い幹に、生命のしぶとさが凝縮されているように思われた。
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