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名称 土合諏訪神社のケヤキ (どあいすわじんじゃのけやき) 名称の典拠 なし 樹種 ケヤキ 樹高 10m(注1) 目通り幹囲 5.3m(注1) 推定樹齢 不明 所在地の地名 新潟県柏崎市土合 〃 3次メッシュコード 5368−04−68 〃 緯度・経度 北緯37度23分39.1秒 東経138度36分25.0秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2024年5月12日 柏崎市中心部から国道8号を北上して行くと、ちょうど市街が切れるあたりで国道116号が分岐する。 今までに両国道を100回以上通ったにもかかわらず、「新潟の大杉と天然杉」を拝見するまで、この分岐点から500mほどのところにこんな大ケヤキがあるとは知らなかった。新鮮な驚きである。(環境省巨樹データベースには未登録) ところで、河合、川合、落合等の地名は川の合流点という意味から生じたと思うが、土合とはどういうことか。平凡社「新潟県の地名」を開いてみたら、「白川風土記」に面白い記述があるらしい。 孫引きすると、『田地ヘ苗植サル前ニ、地面三尺許穿チ、上土を取ノケレハ、下ニ黒キ土アリ、此ヲ取テ焚ニ能燃ヘ薪ニ代ヘシ。臭気アリテ食物ナトハ炊キカタシ』とのこと。 蛇足ながら意訳してみると、「田植えの前に地面から1mばかり穴を掘って上の土を取り除くと、下に黒い土がある。これを採取して火を付けるとよく燃え、薪の代わりになる。(ただし)臭気を発するので、煮炊きには適さない」というようなことだろうか。 この土は「薪土」と呼ばれていたようだ。いわゆる泥炭になりかけの土ということだろうか。 とすれば、土合の地名は、2種類の土が合わさっているところ、という意味なのかも知れない。 泥炭は冷涼な地の湿原で形成されるらしい。 土合の近くは盆地状になっていて、複数の小さな川が集まる。そんな地形が「薪土」を作ったのだろう。 私にとってはこれも一つの小発見である。 いくつになっても、発見は嬉しいものだ。 (ケヤキの話にならなくて申し訳ない) |
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