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名称 大応寺の大ヒバ (だいおうじのおおひば)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 サワラ
樹高 29m(注2)
目通り幹囲 4.4m(注2)
推定樹齢 400年(注2)
所在地の地名 栃木県栃木市星野町
〃 3次メッシュコード 5439−55−60
〃 緯度・経度 北緯36度28分28.5秒
東経139度37分32.9秒
栃木市指定天然記念物(2000年6月19日指定)
撮影年月日 2023年9月27日
注1)栃木市が設置(設置年月不詳)。ただし天然記念物指定名称は「大應寺のヒバ」で、標記とは異なる
注2)上記案内板による
東北自動車道栃木インターチェンジから、県道32号(栃木粕尾線)で永野川(ながのがわ)の谷を遡る。
谷の途中に栃木市と鹿沼市の市境があり、市境の手前、栃木市側最後の地区が星野町だ。
星野橋を渡った先で右折、星野遺跡に向かう途中、左側にヒバへの案内表示があり、車窓からヒバの姿が見えた。
一部で枝が疎らなのは残念だが、凛と直立する姿に気品があるように思われる。樹勢も良さそうだ。
ところで、案内板に「ヒバの原種ではないかと推測されます」とあって、頭が混乱してしまった。
そもそもヒバという標準和名を持つ生物種は存在しないし、○○ヒバでなく単にヒバと通称する場合はアスナロかヒノキアスナロを指すのが通例だからだ。
盆暗頭でいろいろ考えた末の結論がこうである。
葉を確認するとサワラの仲間であることは明らか。ならばヒヨクヒバとすべきだが、それにしては幹の分岐が少なく、樹形は原種のサワラそのもの。それに葉の細さも中途半端で、ヒヨクヒバの特徴である枝垂れ方もそれほどでない。典型的なヒヨクヒバと比較すると、むしろ原種のサワラに近い葉だ。この個体は、サワラに枝垂れ形が生じ、ヒヨクヒバに変化して行く初期の姿を示しているのでないか…そんなことを表現したかったのだろうか。(私はその道の専門家ではないので、間違っているかも知れない) |
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