ページタイトル:大悲閣のケヤキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:大悲閣のケヤキ(幹と並ぶ) 名称 大悲閣のケヤキ (だいひかくのけやき)
名称の典拠 なし
樹種 ケヤキ
樹高 18m(注1)
目通り幹囲 5.1m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 新潟県南魚沼市畔地(注3)
 〃 3次メッシュコード 5538−47−57
 〃 緯度・経度 北緯37度03分04.2秒
           東経138度57分37.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年5月8日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)地表面から1.3m+αの高さにおける幹囲を実測
注3)2004年11月1日、南魚沼郡内の2町が合併して南魚沼市誕生。旧行政区は南魚沼郡六日町





 三国川(さぐりがわ)ダムが作った人造湖「しゃくなげ湖」に向かう県道223号(落合六日町線)のすぐ南に畔地観音堂がある。
 観音堂の扁額には「大悲閣」の文字。昭文社の県別マップルにも大悲閣と記されているので、地元ではそのように呼ばれているのだろう。(観世音菩薩に備わる大いなる慈悲のことを「大悲」という)
 その境内に、大きく根を張ったケヤキが立っている。
 このように地際で急に太くなる樹形の場合、測定する高さによって、幹囲の数値は大きく変わる。
 私は、図に見える大きな瘤を避け、そのすぐ上で測って514cmの数値を得た。(実感としてはもう少し大きく感じられる)
 実を言うと、このケヤキは環境省巨樹データベースに載っているのだが、幹囲4.2mとあるため、探訪対象から除外していた。ところが、「新潟の大杉と天然杉」のOさんから、実際はもっと大きいとの情報をいただき、確認のために訪ねたのだった。
 たかだか30年ほどで、このケヤキの幹囲が90cmも増えたとは思えない。1988年度調査の際は、この樹形を「根上がり」と見て、もっと上部で幹囲を計測したのではないだろうか。(どちらがよいか、見解の分かれるところだ)
 とにかく、危うく見過ごしてしまうところを、出会えて良かった。
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