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注1)真庭市が設置(設置年月不詳)
注2)環境省が2000年に実施したフォローアップ調査による(初回調査では、この名木が漏れてしまった)
注3)上記案内板による
注4)2005年3月31日、2郡にまたがる9町村が合併して真庭市誕生。旧行政区は真庭郡落合町
中国山地の奥深く、高台に立つ孤高の大桜。
日頃は静かな山村ゆえ、醍醐桜への道は1本しかない。満開の頃ともなれば、とても混雑するらしい。辿り着くのさえ大変と聞いていたので、家がある新潟県を出発したのは、木曜日の夜8時。夜通し高速を走って、早朝5時半に到着する計画を立てた。
着いたのは、5時40分。ほぼ予定どおりだったが、平日にもかかわらず、駐車場はほぼ満車状態。こちらは、ちょっと予想外。
先客は、既に撮影場所を確保し、太陽が昇るのを待っている。車のナンバーから判断すると、岡山県内の方がほとんどのようだ。(なかには帯広ナンバーもあった)
その割りに、掲載した写真に人物の姿が見えないことを、訝しく思われる方もおられるのでなかろうか。実は、他のカメラの視野に入らぬよう、お互いに心配りをしているのである。
こんな具合だから、日の出後にサクラの周りをウロウロしていては、顰蹙を買いそうだ。太陽が昇る前に、大急ぎで近い位置からの写真を撮った。(一番上の写真を除き、ほかは全部、日の出前の写真である)
「醍醐桜」の名前に関連して、その昔、後醍醐天皇が隠岐島に流される途次、ここに立ち寄って、このサクラの美しさを賞賛したとする伝承がある。推定樹齢の根拠もそこにあるのだろう。(ところで、まったく思いつきの私見だが、ならば「後醍醐桜」と名付けられてしかるべきだろう。何故「醍醐桜」なのか。豊臣秀吉の「醍醐の花見」に負けていないぞ、との思いが込められているようにも思うのだが)
醍醐桜は、一部に修復痕もあるが、全体に樹勢が良く、大きく樹冠を広げている。しっかり大地を踏みしめて立つ姿からは、齢を重ねた者だけが持つ威厳も感じられる。立地場所も申し分なし。リピーターが多いことも肯ける。
中国地方随一の桜と評してもよいのでなかろうか。 |
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