ページタイトル:長徳寺のケヤキ 当サイトのシンボルマーク

画像:長徳寺のケヤキA

 ↑倒れたケヤキ


 ↓元気なケヤキ

画像:長徳寺のケヤキB
名称 長徳寺のケヤキ (ちょうとくじのけやき)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 28m(注2)
目通り幹囲 5.1m(注2)
推定樹齢 440年(注2)
所在地の地名 秋田県能代市二ツ井町飛根(とぶね)字前田(富根)(注3)
 〃 3次メッシュコード 6040-21-63
 〃 緯度・経度 北緯40度13分15.1秒
           東経140度10分06.1秒(注4)
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2024年5月16日

注1)「能代市の古木・名木」であることを紹介する標柱(2019年3月に能代市教育委員会が設置)
注2)能代市公式ウェブサイトの「能代市の古木・名木」紹介ページによる
注3)2006年3月21日、能代市に合併。旧行政区は山本郡二ツ井町
注4)これは元気なケヤキの位置





 JR奥羽本線富根(とみね)駅から直線距離で北西に約500m。米代川(よねしろがわ)左岸、富根集落内にある曹洞宗長徳寺を訪ねた。「能代市の古木・名木」に指定されたケヤキに会うためである。
 しかしケヤキの姿は本堂の裏手。参詣者が普通に立ち入られる場所ではない。
 たまたまご住職が窓越しに職人さんらしき方と話しているのが見えたので、見学許可をお願いしようと声をおかけした。
 すると、ご住職は少し顔を曇らせ、見学は構わないが、もう倒れてしまったとおっしゃる。
 お話によれば、最近長徳寺に来たばかりなのでこれまでの状況は分からないが、この4月下旬に突然地響きを伴って倒れたとのこと。
 着任したばかりでお忙しいところをお邪魔してしまったわけだが、とても親切に対応して下さったことに改めて感謝申し上げたい。
 教えていただいたルートを辿って裏庭に行くと、倒れた1本も含めて全部で4本のケヤキ巨木があった。
 倒れたのはそのうちの最大木で、初見の印象では上記データよりもかなり大きいように思われた。幹の内部は腐朽が進んでいたようで、やや傾いて立っていたため自重に耐えられなくなった可能性がある。残念だが、仕方がない。(「能代市の古木・名木」紹介ウェブサイトの写真からも、腐朽が進行している様子が見て取れる)
 上記「能代市の古木・名木」サイトに員数の記載が無いので、4本のケヤキのうち1本だけなのか、それとも全てなのか判然としないが、長徳寺のケヤキのページには写真が2枚掲載されていて、それぞれ別の個体である。裏庭に立つ4本のケヤキのうちの2本が古木・名木指定されたとみるのが妥当なのだろう。(データの記載は1本分のみ)
 左下図がもう1本の方のケヤキである。
 倒れたケヤキより少し細いようだが、こちらも5mくらいありそうだ。しっかり根を張って、たくさんの青葉をつけている。
 長徳寺の開山は(現能代市鶴形の?)海蔵寺6世岒庵呑鷲(けいあんどんしゅう?)大和尚。万治元年(1658)2月9日に示寂されたそうだから、その前後に寺が開かれたのだろう。
 推定樹齢から逆算すると、ケヤキは開山後まもなく植えられたと考えられているようだ。
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