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画像:長光寺の大イチョウ(全景)
 鐘楼の屋根の向こうに大イチョウが見える

画像:長光寺の大イチョウ(イチョウと御堂)

画像:長光寺の大イチョウ(幹と並ぶ)
名称 長光寺の大イチョウ
   (ちょうこうじのおおいちょう)
名称の典拠 なし (私が勝手に命名)(注1)
樹種 イチョウ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 7.2m(注2)
所在地の地名 長野県下高井郡木島平村穂高字和栗
 
〃 3次メッシュコード 5538−23−43
 
〃 緯度・経度 北緯36度52分12.6秒
           東経138度24分55.4秒
木島平村指定天然記念物(1972年11月15日指定)
撮影年月日 2002年10月13日

注1)現地の樹名柱には単に「大イチョウ」とあった。それが天然記念物指定時の正式名だと思われるが、それでは味気ないので、所属する寺の名をつけて、私が勝手に命名した。なお旧環境庁の「日本の巨樹・巨木林」には「
光寺の大イチョウ」とあるが誤植であろう
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による





 飯山市神戸(ごうど)の大イチョウから3kmほど南に下ったところにある。
 八十二文化財団のホームページ「長野県の文化財」によれば、次のような伝承があるという。
 あるとき、三尺坊真蹟なる僧が、神戸より杖として持ち帰り、挿した枝が根付いた。その時逆さに挿したので、下より上が太くなり、「逆さイチョウ」ともいわれている、というのである。
 大木ぶりを自慢したいのはやまやまだが、近くにさらなる巨木があっては一目置かざるを得ない。それで、この木を神戸のイチョウの分身だ、としたのではないか。そんな風にも思われる。
 高台に立つため、その姿は遠くからも認められる。近づくと、まるで緑の炎が天に向かって立ち昇ろうとしているようだ。炎の色が緑から黄に変わる頃はさぞかし壮観であろう。
 雄木なのでギンナンが落ちることはないが、それにしても境内は綺麗に掃き清められている。庫裏には生活の気配がないので、近くに住む人が清掃しているのだろう。
 幹囲を目測するため、定規を持つ手をピンと伸ばしたら、その手にスッと赤トンボがとまった。
 銀杏の回りの人々はもちろん、虫にまで醇朴な心が満ちているように思えてきた。
 
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