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拝殿前のケヤキは目通り4.6m 周囲には大石が散在する |
名称 伏石白山神社のケヤキ (ぶくいしはくさんじんじゃのけやき) 名称の典拠 なし 樹種 ケヤキ 樹高 22m(注1) 目通り幹囲 5.3m(注1) 推定樹齢 300年以上(注1) 所在地の地名 福井県大野市伏石(ぶくいし) 〃 3次メッシュコード 5336−74−86 〃 緯度・経度 北緯35度59分11.5秒 東経136度34分31.3秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2006年6月4日 注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による 大野市と勝山市は隣接しているのだが、巨木の樹種がガラッと変わる。勝山市では岩屋の大杉に代表されるようにスギが多いのに対し、大野市では専福寺の大ケヤキを始め、ケヤキが多い。 そのためか、大野市ではケヤキを「市の木」とし、各所に散在するケヤキ巨木の根元に、その旨を刻んだ自然石を配している。昭和59年(1984)7月1日に、市制30周年を記念して、市の木をケヤキと定め、その後(?)各所に設置したものらしい。 伏石の白山神社のケヤキの傍らにもある。記念碑(?)が添えられたのは、境内の端に立つケヤキ(上の写真)。境内では、これが一番太そうだ。 が、現在はご覧のとおり。切り口の様子では、ごく最近に枝を整理されたようだ。22mの樹高はおろか、今の姿はいわばトルソのよう。大手術が功を奏して、再び大きく手足を伸ばすことを期待しよう。 ところで、伏石なる集落名だが、そこかしこに見られる大岩と関係があると推測した。近くには石谷という地名もある。 この付近は、経ヶ岳から流れ落ちた泥流堆積地の南端にあたる。田畑を開くにあたり、ここに住む人は、地中に埋まった石に難儀したのではあるまいか。 幾世代もの重労働の結果、美田となすことに成功したが、手に負えない大岩はそのまま残されて、今は風景のアクセントになっている。そのように想像するのだが、当否は如何? 乾燥しがちな岩上には、ところどころに、マンネングサの類が群生している。時おり射す陽光に、鮮やかな黄が美しかった。 ※グーグルのストリートビューで確認すると姿が見えない。既に伐採されてしまったようだ。(2016.10.25追記) |
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