ページタイトル:鬢垂のシダレグリ 当サイトのシンボルマーク

画像:鬢垂のシダレグリ 名称 鬢垂のシダレグリ (びんだれのしだれぐり)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クリ
樹高 7.5m(注2)
目通り幹囲 4.4m(注2)
推定樹齢 300年(注2)
所在地の地名 秋田県大仙市市協和船岡字庄内鬢垂(注3)
 〃 3次メッシュコード 5940−43−11
 〃 緯度・経度 北緯39度41分04.4秒
           東経140度23分17.9秒
秋田県指定天然記念物(1973年6月16日指定)
撮影年月日 2019年5月16日

注1)2003年6月に急協和町教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)秋田県緑化推進委員会刊「秋田の巨樹・古木」による。なお、幹囲については、2本の幹それぞれの幹囲を合算したと思われる
注3)2005年3月22日、1市6町1村が合併して大仙市誕生。旧行政区は仙北郡協和町





 秋田県ではしばしば山を森と呼ぶ。(新潟県の阿賀野川下流域では畑地のことを山ということがある。馴染みの単語でも、地域によっては独特の使用法があるようだ)
 その一つ、禅京森(ぜんきょうもり、371m)の東南東約1.6km。淀川(よどかわ)右岸の段丘斜面最上部(段丘上面の縁)に左図のシダレグリがある。協和温泉からは北東に800mほどのところだ。
 大仙市公式サイトの文化財紹介ページ(PDF版)によれば、『その昔、四国からこの地を訪ねた六部(廻国の巡礼者)が、飛騨国(岐阜県北部)から種を持ち込み、播いたという言い伝えがある』そうだ。
 段丘上の鬢垂の土地は水利が悪く、水稲耕作には適さない。これも上記PDFによれば、明治初期(1870頃)から昭和15年(1940)頃まで、この地は採草や牧草地として利用され、野焼きが繰り返されてきたという。
 その中でシダレグリは焼失せず生き残った。幸いと言うしかないように思われる。
ボタン:秋田県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る