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名称 新玉様の樅の木 (あらたまさまのもみのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 モミ
樹高 27m(注2)
目通り幹囲 7.8m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 高知県四万十市西土佐津賀(注3)
〃 3次メッシュコード 4932−56−51
〃 緯度・経度 北緯33度08分04秒
東経132度46分00秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年3月30日
注1)西土佐村教育委員会と西土佐村文化財保護審議会が連名で設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)2005年4月10日、1市1村が合併して四万十市誕生。旧行政区は幡多郡西土佐村
四万十川に架かる国道441号津大橋の西詰から、支流の目黒川沿いの県道8号(西土佐松野線)に入る。この県道は、ずっと目黒川左岸を走り続けて、愛媛県に至る。
国道と別れて6kmほどだろうか、津賀橋で左折すると津賀集落だ。道なりに進んで行くと、手作りの案内表示があった。
新玉神社のモミということだったが、案内表示が指す方向に神社は見えない。樹林の下に開いた小さな入口と、その上空にモミの樹冠が見えるのみ。
樹林内にはいると、小さな祠の前に、巨大なモミが待っていた。あらかじめ写真を見て知ってはいたが、なんとまあ凄まじい姿のモミだ。
モミといえば、スギと同様に、直立性の強い樹種である。その端正な姿は、クリスマス・ツリーでもよく知られる。
それが、このモミでは大違い。立ち上がってすぐ複数幹に分かれ、むしろ、横方向に伸びたかったのでないかと思われるように腕を伸ばしている。上方に真っ直ぐ向かう幹などない。
そのため、見る角度によって、まったく異なる表情を示す。たとえば、左の2枚の画像をご覧になって、これが同一の木であることがお分かりになるだろうか。
重量的にはかなりアンバランスなわけだが、今のところ、1本の支柱の助けも借りていない。まったく驚くべきモミだ。
まだ元気なうちに会えてよかった、と素直に思う。
2012年3月現在、環境省巨樹データベースで日本一とされている大モミである。
※2013年8月27日夜の10時過ぎ、大きな音を立てて倒壊したらしい。残念ながら、もうその姿を見ることはできない。(2016.4.28追記) |
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