ページタイトル:青田川の桜 当サイトのシンボルマーク

画像:青田川の桜_1


画像:青田川の桜_2
名称 青田川の桜 (あおたがわのさくら)
名称の典拠 なし
樹種 ソメイヨシノ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 3.5m(注2)
推定樹齢 約100年(注3)
所在地の地名 新潟県上越市大町2丁目
 〃 3次メッシュコード 5538−51−29
 〃 緯度・経度 北緯37度06分27.6秒
           東経138度14分46.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2022年4月10日

注1)全くの目分量
注2)地表面から1.3mの高さで幹囲を実測
注3)大正14年(1925)10月に大正天皇の銀婚式を記念して植えられたことがわかっている
なお、上記の数値はいずれも左上図の個体のデータである





 上越市の桜というと、4000本の桜が3000個のぼんぼりに照らされる高田城址公園の夜桜が有名だが、賑わいから少し離れた青田川の桜並木も人気の花見スポットである。
 高田城址の桜は、明治42年(1909)、城内が陸軍第13師団の駐屯地として使用されるにあたり、在郷軍人団が2200本の桜を植えたのに始まる。青田川の桜は植樹時期がそれより少し遅いのだが、青田川の方にむしろ大きな個体が多いように思う。
 なかでも大手町小学校の少し上流側、東北電力上越営業所の裏手付近が人気のようだ。左図もそのあたりの風景である。
 ところで、桜見物では満開・快晴・日曜の3条件が重なることはあまり無いものだが、コロナ自粛が緩和された2022年に3条件が見事に重なった。しかもこの年は上越市誕生50周年という特別な年で、雲一つ無い青空をブルー・インパルスが飛行するオマケまでついた。
 余談だが、青田川は人工の川である。徳川家康の六男松平忠輝が高田に築城するにあたり、内外二重の堀のさらに外側を掘削して川としたもの。この川より内側にはお城の関係者、外側は職人や商人と住み分ける境界線でもあった。(お年寄りのなかには、今でも青田川の内側を「家中(かちゅう)」と呼ぶ人がいる)
 私が子供の頃(今から60年以上前)に比べると、青田川の桜の数は5分の一以下になってしまったのでないだろうか。多くの老個体で傷みも目立ってきたため、市は牡丹桜(八重桜)を補植しているが、牡丹桜とソメイヨシノでは花期が異なる。衰えた満開時の華やかさを補ってはくれないのが残念である。
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