ページタイトル:青木のシイノキ 当サイトのシンボル

画像:青木のシイノキ_1


画像:青木のシイノキ_2


画像:青木のシイノキ_4


画像:青木のシイノキ_3
名称 青木のシイノキ (あおきのしいのき)
名称の典拠 現地の樹名板(注1)
樹種 ツブラジイ?(注2)
樹高 16m(注3)
目通り幹囲 7.0m(注3)
推定樹齢 700年(注4)
所在地の地名 岡山県美作市青木(注5)
 〃 3次メッシュコード 5234−30−99
 〃 緯度・経度 北緯34度59分50.4秒
           東経134度06分57.9秒
岡山県指定天然記念物(2004年3月12日指定)
撮影年月日 2010年8月21日

注1)東美作路銘木百選に指定されたことを示す樹名板。2000年3月に勝英地方振興局が設置。ただし、県の天然記念物指定名称は「青木のしいの木」
注2)環境省巨樹データベースによる
注3)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注4)上記樹名板による
注5)2005年5月31日、2つの郡にまたがる5町1村が合併して美作市誕生。旧行政区は英田郡美作町





 青木は、直線距離にして、美作市役所の西南西約3km。山里の集落だ。
 集落を南北に貫く道が、シイノキのあるお宅の下を通っている。東側を注意していると、道からシイノキがよく見える(脇見運転注意)。


画像:青木のシイノキ(幹と並ぶ)


 朝8時を少し過ぎた頃、まだ早いかなと思いつつ、所有者のお宅を訪ねた。庭への立ち入りと、撮影の許可を得るためだ。
 まだ、朝のお忙しい時間にもかかわらず、とても歓迎して下さり、奥様がシイノキのところまで案内して下さった。
 シイノキは家の裏手に立っている。
 2本の合体木のような気もするが、違うかも知れない。幹の表面が複雑に凹凸を繰り返し、どこがどう繋がっているのやら、目が騙されてしまいそうである。
 根元は少し根上がり状態になっており、隙間の空間に石祠が納められている。この家の守り神なのだろう。私も、親切にして下さった奥様のご健康と、一家の末永いご繁栄を祈らせていただいた。
 いったん家に戻られた奥様が、1冊の大学ノートを持ってこられた。中を拝見すると、見学者の署名帳である。ほとんどは岡山県内の方だが、北海道からの訪問者もある。私にも是非にということで、僭越ながら末尾に名を記した。
 お菓子の缶に保管したドングリも見せて下さった。長寿のお守りにと、貰いに来る人もあるという。小さなドングリだ。私も一つ頂戴することにした。
 十分に堪能させて頂いた後、お礼を述べるため、再び玄関を訪ねると、何もないがこれを持って行けと、お土産を下さった。何度も辞したのだが、「遠くからご苦労さん」という気持ちだ、と勧めて下さる。とうとう、図々しく、いただいてしまった。
 シイノキを守っておられるご家族の優しい心遣いとともに、私には忘れることの出来ないツブラジイである。

※当時の私はツブラジイとスダジイの違いが良くわからず、樹種については環境省データベースを信じ込んでいたが、あとで思い出してみると、ドングリはみな細長かったように思う。もしかしたら、この木はスダジイかも知れない。(2014年追記)
※このページをご覧になった兵庫県伊丹市在住のMさんがドングリの写真を送って下さった(感謝)。いま見ると間違いなくツブラジイのようである。(2020/08/20追記)
 
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