ページタイトル:アカクボ沢の大栃 ロゴ:人里の巨木たち

画像:アカクボ沢の大栃(幹と並ぶ)

画像:アカクボ沢の大栃に至る道
 大トチノキに至る小道
名称 アカクボ沢の大栃 (あかくぼさわのおおとち)
名称の典拠 なし
樹種 トチノキ
樹高 36m(注1)
目通り幹囲 8.6m(注1)
推定樹齢 600年(注1)
所在地の地名 静岡県浜松市天竜区水窪町山住
 〃 3次メッシュコード 5237−57−72
 〃 緯度・経度 北緯35度08分54秒
           東経137度54分16秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年9月23日

注1)現地の樹名柱による





 いつも有意義な情報を寄せて下さる浜松市のIさんから、水窪町で発見されたトチノキについてメールをいただいた。Iさんご自身も見てこられたそうで、メールには堂々たる体格のトチノキの写真も添えてあった。ルート等、詳細についてはNPO法人みさくぼ 山に生きる会のウェブサイトに載っているという。
 是非ともトチノキに会いたくなった。
 場所は、JR飯田線向市場駅から山住杉の山住神社に向かう県道389号(水窪森線)の近く。(アプローチについては、上記「山に生きる会」のウェブページに詳しく載っているので、そちらに譲る)
 県道沿いに立つトチノキの案内表示の横から、山道を下り始める。
 県道近くはかなりの急勾配で、手づくりらしき階段が無ければ足下も怪しい。(「山に生きる会」が階段を作ってくださったのだろうか?) 谷底に近づくにつれ、斜面勾配は緩くなる。いずれにしろ、この小道だけが頼りである。大トチノキは、ごく近くに達するまで姿が見えない。
 川原に下りると、そこにもトチノキ巨木があるが、目指す大トチはその先。アカクボ沢の上流部で、二つの流れが合流する地点に立っている。県道から大トチノキまでは、私の足で10分強。県道の音が届くくらいの距離だ。
 さすがに大きい。谷底にあるため空気の湿度が高いようで、枝葉が集める雨水の流れに沿って苔がつき、幹は緑に染まっている。失われた支幹の痕がウロになっていたり、失われた大枝も多いように見受けられるが、決して今も貧弱な姿ではない。王者の貫禄十分である。
 深い森の中に、ヒトは私一人だけ。
 トチノキを前に、贅沢な時間を大いに堪能させてもらった。
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