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名称 瑞桜 (ずいおう) 名称の典拠 現地の樹名標より(注1) 樹種 ソメイヨシノ 樹高 15m(注2) 目通り幹囲 3.5m(注2) 推定樹齢 約80年(注2) 所在地の地名 茨城県常陸太田市瑞龍町 〃 3次メッシュコード 5440−64−72 〃 緯度・経度 北緯36度33分44.3秒 東経140度31分57.0秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2020年4月3日 注2)県立常陸太田特別支援学校の公式ウェブサイトより 水戸黄門として有名な水戸藩第2代藩主徳川光國は、現在の常陸太田市の瑞龍山に葬られている。自ら儒学を奨励しただけあって、墓所は儒式で、光國は戒名を持たない。 瑞龍山から小さな谷を一つ挟んで、南側高台の町が瑞龍町である。そんなことから、「瑞龍」は光國公に通じているように思われる。 明治6年(1873)、瑞龍小学校が開校。今から150年近く前だ。瑞桜と名付けられたソメイヨシノの推定樹齢が80年だそうだから、開校から70年ほどを経て植えられたことになる。創立70周年、または80周年の記念事業の一環として植えられたのだろうか。 かつては敷地の端にあったようだ。学校の縁を飾るサクラたちの一員に過ぎなかったと思われるが(事実、同樹齢と思われるサクラが別の周縁部に見られる)、校地拡張で、瑞桜の立つ場所はグラウンド内ということになった。伐採されて不思議はないのだが、当時のどなたかの発案で、全部伐ってしまわずに1本だけ残したらどうだ、ということになったのではないか。そのように想像するのだが、真実はどうなのだろう。 とにかく、いまや、脚光を浴びる桜となり、名前も付いた。 瑞龍小学校は平成24年(2012)に閉校となったが、同26年(2014)、跡地に県立常陸太田特別支援学校ができた。今は特別支援学校の桜である。 訪ねた時はちょうど満開。学校は春休みと思っていたのに、何かの校外イベントがあったようで、先生方は出たり入ったり忙しく立ち回っておられた。そんななかでも、快く来訪者を受け入れて下さったことに感謝。 子供たちの姿は見えなかったが、瑞桜の立派な姿を見ていると、児童・生徒らの心の内側から支えになってやっているのだろうと思われた。 |
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