|
|
|
名称 善導寺の大樟 (ぜんどうじのおおくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 41m/39m(注2)
目通り幹囲 12.3m/9.5m(注2)
推定樹齢 伝承800年(注3)
所在地の地名 福岡県久留米市善導寺町飯田
〃 3次メッシュコード 4930−74−98
〃 緯度・経度 北緯33度19分47秒
東経130度36分17秒
福岡県指定天然記念物(1958年10月29日指定)
撮影年月日 2009年8月1日
注1)善導寺と久留米市教育委員会が連名で設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による。いずれも前者が西株、後者が東株のデータ
注3)上記案内板による
久留米市郊外、巨瀬川が筑後川に合流するあたりの左岸に、浄土宗の名刹終南山光明院善導寺がある。
寺伝によると、建久2年(1191)筑後国在国司兼押領使であった草野永平を開基大檀那、聖光上人弁阿弁長を開山として創建された。(史料により創立年に若干のずれがある)
聖光上人は鎮西上人とも呼ばれ、開祖法然の教えを学んで浄土宗第二祖と称された高僧である。師法然が傾倒した善導大師(中国浄土教の大成者)を、弁長も慕った。山号寺号は、その善導大師に因む(善導は終南山悟真寺を拠点として教えを広めた)。
慶安元年(1648)の寺領高345石。寛文10年(1670)の「寺社開基」では鎮西本山とされている。(平凡社「福岡県の地名」より)
現在においても、すばらしい大寺である。
東京ドームよりやや広い1万5千坪の敷地に、多くの伽藍が建ち並ぶ。そのうち、本堂、大門、庫裏、書院は国重文。
東に開いた参道を、大門、三門の順に進むと、昭和2年(1927)再建の釈迦堂の前に出る。釈迦堂は比叡山延暦寺の根本中堂を模している。
その右手に、2株の大クスノキが立っている。幹は3本あるのだが、そのうち2本が根元でくっついているため、寺では2株と数えている。
名刹に相応しい堂々たる大樹である。樹下に、台風の被害等で弱っているから落枝に気を付けるよう注意書きがあったが、樹勢は悪くない。
大切にされているクスノキで、善導寺の誇りの一つでもある。近くの建物につけられた名も「大楠会館」。
開山上人のお手植えと伝えられている。 |
|