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名称 湯田川の乳イチョウ (ゆたがわのちちいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 37m(注2)
目通り幹囲 7.3m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 山形県鶴岡市湯田川字岩清水
〃 3次メッシュコード 5839−06−21
〃 緯度・経度 北緯38度41分38.7秒
東経139度46分06.1秒
山形県指定天然記念物(1955年8月1日指定)
撮影年月日 2005年8月4日
注1)所有者の由豆佐売神社(ゆずさめじんじゃ)が設置。設置年月不詳
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
鶴岡市役所の南西7km、湯田川温泉街に由豆佐売神社が鎮座している。
白雉元年(650)創建と伝える延喜式内社。現在の社殿は明治15年(1882)の建立。仏堂のような形をしている。神仏習合時代には観音堂と称して十一面観音を祀っていたと伝えられているので、以来、この地の人たちの脳裏にある建物が踏襲されてきたのだろう。
大イチョウは石段の上部、社殿に向かって右手に立っている。斜めに伸びた大枝から、長い気根(乳柱)が垂れ下がっている。「乳イチョウ」の名はそこから名付けられた。
神社そのものに比べれば、まだまだ歴史は浅いと思われるのだが、平凡社「山形県の地名」によれば、宝永2年(1705)「大概往来」に「出羽一国の銀杏の大木あり」と記されているという。300年前には、既に人のよく知る大イチョウだったのであろうか。
境内にはイチョウのほかにも巨木が多く、混雑した温泉街とは一線を画して、なかなか趣きがある。
ずっと繁栄を保ってきた神社だけあって、古い神事も伝わっている。
5月1日の例祭で奉納される、獅子とひょっとこが登場する滑稽な湯田川神楽は、山田洋二監督の映画「たそがれ清兵衛」で紹介された。清兵衛の子供たちが、宮沢りえ扮する朋江と見に行った祭礼に登場したのを覚えている方もおられるのではなかろうか。 |
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