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中央が湯桶杉 |
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名称 湯桶杉 (ゆおけすぎ)
名称の典拠 「日本の巨樹・巨木林」(注1)
樹種 スギ
樹高 27m(注2)
目通り幹囲 6.8m(注3)
推定樹齢 伝承800年(注2)
所在地の地名 岩手県奥州市江刺藤里字智福(注4)
〃 3次メッシュコード 5841−62−21
〃 緯度・経度 北緯39度11分29.5秒
東経141度15分59.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2008年8月7日
注1)1991年に環境庁が刊行
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2000年の環境省フォローアップ調査による。1988年調査では347cmとなっているが、明らかに誤り
注4)2006年2月20日、2市2町1村が合併して奥州市誕生。旧行政区は江刺市
智福集落のはずれに毘沙門堂がある。訪問前の下調べでは、ロードマップにも国土地理院の2万5千分の1地形図にも自動車道がなく、200mほどの坂道を歩くのを覚悟していた。ところが、集落の東端から毘沙門堂まで、完全舗装の自動車道が出来ていて、坂道は草ぼうぼう。もう歩く人はいないらしい。
案内板によれば、毘沙門堂の棟札に吉祥山智福寺と記されていたらしい。かつては修験系の寺が管理していたが、明治の神仏分離と修験廃止に伴って智福寺は廃され、愛宕神社として歴史を継いできたようだ。
本尊の兜跋毘沙門天像は、トチノキの一木造り。鉈彫りの像で総高232cm。国重文に指定されている。(現在は収蔵庫に保管されている)
湯桶杉は、毘沙門堂のすぐ前、石段脇の斜面に立っている。すぐ隣にはなかなか立派なカヤの木もある。(カヤは目通り実測4.4mあったが、環境省データベースに未登録)
下図は、下の道から見上げた写真。ご覧のように、てっぺんまでしっかり葉をつけている。最頂部が鋭角に尖っているのは、老杉にしては珍しい。
残念ながら、湯桶杉の名の由来についてはわからなかった。 |
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