ページタイトル:千代の松 当サイトのシンボルマーク

画像:千代の松 名称 千代の松 (ちよのまつ)
名称の典拠 「ぐんまの巨樹名花」(注1)
樹種 アカマツ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 4.2m(注3)
推定樹齢 600年(注2)
所在地の地名 群馬県利根郡みなかみ町藤原(注4)
 〃 3次メッシュコード 5539−20−46
 〃 緯度・経度 北緯36度52分23.8秒
           東経139度05分03.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2023年5月10日

注1)琴寄融著。2009年刊行。「日本の松樹」(2006年撮影)を拝見すると、根元にこの名前を記した案内板があったようだが、私の訪問時には無かった
注2)「ぐんまの巨樹名花」による
注3)地表面から1.3mの高さで幹囲を測定したところ423cmであった
注4)2005年10月1日、利根郡内の2町1村が合併してみなかみ町誕生。旧行政区は利根郡水上町(みなかみまち)





 利根川上流域。奈良俣ダムの近くに湯ノ小屋温泉がある。
 自動車の時代になって、今は舗装された県道63号(水上片品線。通称「奥利根湯けむり街道」)が、さらに坤六峠(こんろくとうげ)を越えて片品村まで続いているが、訪問時はまだ積雪通行止め。湯ノ小屋温泉が秘境であることは今も変わりない。
 そこに左図の松が立っている。
 「ぐんまの巨樹名花」によると、壇ノ浦の戦いに敗れた平家方の一人で鎖鎌の達人平左衛門(たいらのさえもん)が当地に落ちてきて、1本の松を植え、樹下に地蔵尊を祀った。それがこの松だ、という伝説があるらしい。
 にわかには信じがたい話だが、およそ伝説とはそのようなものである。
 しかし、伝説に意味が無いわけではない。
 私は、「由緒ある松だから、伐ったりせず、後世まで大切に残してほしい」という思いが、伝説の形で受け継がれてきたと思っている。
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