ページタイトル:柚ノ木のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:柚ノ木のイチョウ(全景)

画像:柚ノ木のイチョウ_1

画像:柚ノ木のイチョウ_2
名称 柚ノ木のイチョウ (ゆのきのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 5.6m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 大分県日田市高瀬(柚ノ木)
 〃 3次メッシュコード 4930−67−83
 〃 緯度・経度 北緯33度14分31.1秒
           東経130度54分45.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2011年7月31日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による





 筑後川の支流、高瀬川に沿って県道673号(小畑日田線)を南下すると、やがて柚ノ木バス停の近くで、左上図の姿が見える。この県道を走っていて、まず見落とすことはないだろう。
 ほぼ全身を道路上に投げ出した姿も異常だが、近づくと、窮屈な場所に立つにもかかわらず、大枝を大きく広げた力強さに感嘆せざるを得ない。
 根回りは4m前後のように見えるが、そこから上に向かうほど幹囲を増し、大きく腕を広げている。地上1.3mで測れば、上記の幹囲データとなるのだろう。
 失礼を顧みず、玄関のチャイムを押し、この家で生まれ育ったという奥様から、お話を伺うことが出来た。
 私よりも少し年配のようにお見受けした。イチョウは、その奥様が子供の頃から少しも変わっていないとおっしゃる。イチョウは結構生長の早い樹木である。そんなことはなかろうと思うのだが、他人の子の成長が早く見えるのと逆に、毎日見ていると、生長がわかりにくいこともあるのだろう。
 写真に見える建物は、かつては無かった。昔は、ここは家の前庭であり、玄関の戸を開けると、イチョウの全体が見えたものだ、ともおっしゃった。
 この部分を増築するにあたり、地面を掘ったら、根が古い建物の下を通り、敷地の反対側まで伸びていることがわかった。新しい建物は、イチョウに根の上に建っている。そのため、しばしば建具屋さんを呼んで修理してもらわないと、戸が動かなくなってしまう。
 昭和52年(1977)に、市の特別保存樹になった。伐採してはいけないけれども、剪定にかかる費用や、建具屋さんの費用は自分持ち。そんなこともおっしゃったが、聞いていてグチっぽくはなく、むしろ誇りに思っておられるような印象を受けた。
 
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