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名称 権現さんの大椎 (こんげんさんのおおじい)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スダジイ
樹高 23m(注2)
目通り幹囲 5.8m(注2)
推定樹齢 800年以上(注3)
所在地の地名 京都府与謝郡与謝野町弓木(注4)
〃 3次メッシュコード 5335−21−50
〃 緯度・経度 北緯35度33分06.8秒
東経135度07分57.9秒
与謝野町指定天然記念物(1967年6月1日指定)
撮影年月日 2012年5月12日
注1)合併前の岩滝町が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注3)上記案内板による
注4)2006年3月1日、与謝郡内の3町が合併して与謝野町誕生。旧行政区は与謝郡岩滝町
野田川に架かる石田橋西詰から南西に約600m、棚田と山林が接するあたりに立っている。スダジイのところが道路の終点で、駐車場も完備されているのだが、そこに至る道が複雑で、かつ近くに行くまで姿が見えない。少々分かりづらいかも知れない。
案内板によれば、ここはかつての速玉神社の跡だという。片方の柱だけの石鳥居、頂部を欠いた宝篋印塔(ほうきょういんとう)がその当時の遺物らしい。
速玉神社の前には府中国府や丹後国分寺へ通じる古道があり、旅人は、遠く天橋立を望んでこの椎の木陰で休憩したともある。
赤染衛門(あかぞめえもん。平安時代の女流歌人)や和泉式部(いずみしきぶ。同じく平安時代の女流歌人)も、この椎の木の下で休んだと受け取れるような記述もあるが、それはどうだろうか。上記推定樹齢とは一致せず、自己矛盾があるように思われる。(そもそも実際の樹齢は、800年よりかなり若いのではなかろうか)
明治29年(1896)には、この場所で山崩れがあり、田畑が流される事件があった。高台にあった椎の木は、根元を露出しながらも倒壊を免れたようだ。以来、被害を止めた神木として住民から崇められたという。
平成3年(1991)6月14日、「京都の自然二百選」に選定された。 |
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