ページタイトル:弓削神社のスダジイ 当サイトのシンボル

画像:弓削神社のスダジイ(幹と並ぶ)


 弓削神社参道
名称 弓削神社のスダジイ
    (ゆげじんじゃのすだじい)
名称の典拠 「愛媛の身近な巨樹・名木調査書」
樹種 スダジイ
樹高 8m(注1) 実際はもっと高い
目通り幹囲 7.8m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 愛媛県喜多郡内子町石畳
 〃 3次メッシュコード 5032−35−52
 〃 緯度・経度 北緯33度38分01秒
           東経132度38分59秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2013年5月16日

注1)環境省巨樹データベース(1999年調査)による





 内子町の最北部は、石畳(いしだたみ)という珍しい地名を持つ。かつての満穂村(みつほむら)の一部である。
 そもそも満穂村自体がすべて山の中だ。新潟県の穀倉地帯に生まれ育った私が見てきた田圃は、山裾に至るまで続く、見渡す限りの稲穂の海。山中に散在する小さな田しかないような環境にあって、満穂村の名に違和感を感じざるを得ないが、それを敢えて村の名としたこの地の先人の気持ちもよくわかる。
 残念ながら、満穂村の名も消えてしまった。
 旧中山町に至る県道226号(串中山線)沿いに弓削神社がある。町境をなす猪の峠まで600mほどのところ。
 案内板によると、応永3年(1396)、伊予の豪族河野氏の一族、河野宗賢が創建したと伝えられているようだ。その際、城を巡る堀に見立てて人工の池を掘り、中央に屋根付橋を架けて参道としたという。(戦さに備え、全国各地の寺社で、境内の周りに高い石垣を組み、また厚い土塀で囲って要塞化することが行われた。それと同様な備えの意味だろう)
 その屋根付橋の参道が現存する。もちろん、その後何度も架け替えられたのだろうが。
 クリの木で出来ているという橋は、薄い板張り。現代の巨漢が走れば、踏み抜くこともありそうだ。足下を見ながら、一歩一歩、ゆっくり踏みしめて進む。自然に神妙な気持ちになってくる。
 本殿の後方斜面にスダジイが立っていた。
 一見、2幹に見えるが、3本の株立ち。幹の中心部は腐朽して、もうない。
 全体に低地側に傾いている。後方から神社を守っているようにも思われた。
 
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