ページタイトル:五所神社の銀杏 当サイトのシンボルマーク

画像:五所神社の銀杏 名称 五所神社の銀杏 (ごしょじんじゃのいちょう)
名称の典拠 現地の樹名板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 8.8m(注2)
推定樹齢 800年(注2)
所在地の地名 神奈川県足柄下郡湯河原町宮下
 〃 3次メッシュコード 5239−50−67
 〃 緯度・経度 北緯35度08分33.0秒
           東経139度05分40.6秒
湯河原町指定天然記念物(1997年5月1日指定)
撮影年月日 2020年2月5日

注1)湯河原町教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)その樹名板による





 東海道本線湯河原(ゆがわら)駅の南西約800m。千歳川(ちとせがわ)左岸に五所神社が鎮座する。
 神社のすぐ前は県道75号(湯河原箱根仙石原線)で交通量が多く、また境内をかすめるように東海道新幹線の高架橋も通る。かつてはもっと静かな場所だったのだろうが、今は賑やかな場所となった。
 案内板によると、神社の創建は天智天皇(てんぢてんのう、在位668〜672年)の頃。今から1350年程前と伝えられている。治承4年(1180)に源頼朝(みなもとのよりとも)が挙兵した際には、石橋山合戦に出発する前夜、『社前において盛大な戦勝祈願の護摩をたいたといわれてい』るそうである。(石橋山では負け戦さとなってしまったが)
 参詣者駐車場の近くに、左図の大イチョウが立つ。
 かなり傾いて立っていることでもあり、安全のため大きく切り詰められている。幹自体もかなり傷んでいるのだが、、そんな状態でも、元気の良さそうな小枝を満載している。いつもながら、イチョウの強靱な生命力には感嘆させられる。
 見上げると、大小いくつもの気根が下がっている。当地では、「乳柱(ちばしら)」または「乳(ちち)」と呼んでいるようだ(他の地方でもこのように呼ばれることが多い)。先端が削り取られたように見えるものもある。
 これを人の乳房に見立て、産婦が母乳に困らぬよう祈願したようで、「湯河原町の文化財」冊子によれば、この大イチョウは、『乳の神様として昔からあがめられて』きたそうである。
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