ページタイトル:夜討ヶ窪の山樫 当サイトのシンボル

画像:夜討ヶ窪の山樫 名称 夜討ヶ窪の山樫 (ようちがくぼのやまがし)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 アラカシ
樹高 16m(注2)
目通り幹囲 6.7m(注3)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 愛媛県西条市河之内(注4)
 〃 3次メッシュコード 5033−70−11
 〃 緯度・経度 北緯33度55分47.0秒
           東経133度00分38.2秒
西条市指定天然記念物(1983年7月18日指定)
撮影年月日 2013年5月20日

注1)西条市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)環境省巨樹データベース(2007年調査)による
注4)2004年11月1日、旧西条市を含む2市2町が合併して新「西条市」誕生。旧行政区は東予市





 高須海岸の北で燧灘に注ぐ大明神川を遡る。山間の本谷温泉を過ぎたら、今度は支流の花ヶ茂川の谷へ。最奥の集落が夜討ヶ窪である。
 さて、この夜討ヶ窪をどう発音するか。一般的には「ようちがくぼ」だろう。案内板にも、そうルビが振ってある。ところが、同じ西条市教育委員会発行の「西条市の文化財」では「よいちがくぼ」。国土地理院の地形図では「よいちゃやがくぼ」と様々である。
 たまたま草刈り奉仕に来ておられた、地元出身という老紳士に伺ってみたら、「よいちゃがくぼ」に近い発音をされた(「よ」にアクセントがある)。そして、「正しくはヨウチガクボだけど…」と付け加えられた。共通語教育は地名にまで及んでいるわけだ。
 根元の小祠は「若宮さん」。昔、夜襲してきた盗賊7人を鉄砲で退治し、その首を埋めた首塚だという伝説もある。夜討ヶ窪の地名も、そんなことから起こったのだろうか。
 夜盗の亡霊も無事成仏できたようで、血なまぐさい伝説も浄化されたのだろう。先の老紳士のお話では、かつては若宮さんの祭礼日に、篝火の下で奉納相撲が行われたものだそうである。
 
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