ページタイトル:蔵王権現の泰澄杉 当サイトのシンボルマーク

画像:蔵王権現の泰澄杉 名称 蔵王権現の泰澄杉
    (ざおうごんげんのたいちょうすぎ)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 スギ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 5.2m(注3)
推定樹齢 100〜199年(注2)
所在地の地名 福井県吉田郡永平寺町松岡上吉野(注4)
 〃 3次メッシュコード 5436−02−54
 〃 緯度・経度 北緯36度03分05.7秒
           東経136度18分12.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2021年8月6日

注1)これら2本は神木とされ、それぞれ「泰澄木」「蔵王木」と名付けられていることを念頭に、標記のように呼ばせてもらった
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)宮誠而さんのM式を真似て幹囲を実測
注4)2006年2月13日、旧永平寺町を含む吉田郡内3町村が合併して(新)永平寺町誕生。旧行政区は吉田郡松岡町





 曹洞宗の大本山吉祥山永平寺の西3.5kmほどのところに蔵王山とも呼ばれる吉野ヶ岳(よしのがたけ、標高547m)がある。その山頂近くには蔵王堂があり、「蔵王(大)権現」と呼ばれている。
 蔵王権現は役小角(えんのおづぬ)が吉野の金峯山で修行中に示現したとされ、修験道の本尊とされる。「蔵王山」「吉野ヶ岳」の山名はこの蔵王権現に因むのだろう。当地の蔵王権現は、「越の大徳」と称えられた泰澄(たいちょう、682〜767)が開いたと伝承されているようだ。
 蔵王権現の参道入口の集落が上吉野(町村合併後の名前は松岡上吉野)である。上吉野は西麓にあって、吉野ヶ岳山頂から見ると、永平寺とは反対側に当たる。
 その参道のまさに入口、石鳥居の手前に立つのが左図のスギだ。
 2本が根元でくっついていて、いずれも神木とされている。名前もある。太い方(左図では右側)が「泰澄木」、細い方が「蔵王木」だそうである。
 環境省データ(1988年報告値)によれば、それぞれの幹囲は487cmおよび480cm。私が実測したところでは、泰澄木は517cmになっていた。(蔵王木は測定しなかった)
 単独で見るとまだ物足りないサイズだが、2本並ぶとなかなかのものである。
 上に参道入口と書いたが、今は蔵王権現の参道途中を森林基幹道大仏線が横切っていて、そこを出発点とする参詣者が殆どのようだ。
 これらのスギを知る方は意外に少ないのかも知れない。
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