ページタイトル:吉松宝満宮のクスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:吉松宝満宮のクスノキ 名称 吉松宝満宮のクスノキ
    (よしまつほうまんぐうのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 5.5m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 福岡県太宰府市吉松3丁目
 〃 3次メッシュコード 5030−23−19
 〃 緯度・経度 北緯33度30分50.1秒
           東経130度29分29.7秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2017年4月1日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による





 鹿児島本線水城(みずき)駅の南に、国指定特別史跡「水城跡」がある。天智天皇2年(663)、朝鮮半島での「白村江(はくすきのえ)の戦い」で新羅に敗れた後、勢いに乗る新羅がさらに日本にまで来襲することを恐れた朝廷が急いで築いた城の跡だ。
 その西門の南東、道路から少し引っ込んで、宝満宮(寶満宮)がある。
 太宰府市公式ウェブサイトの文化財情報ページによれば、明治25年(1892)頃、それまで尊田・吉松地区で各々祀られていた八幡宮・宝満宮をここに集めたものらしい。ここが選ばれたのは、クスノキの存在と無関係でないような気もするが、実際はどうだったのだろう。
 鳥居には、一つの額のなかに、右に寶満宮、左に八幡宮と二つの名が並記されている。
 さて、このお宮をどう呼べばいいか。判断しかねたが、地図サイトMapionやグーグル地図には「寶満宮」と表記されているので、私もそう呼ばせてもらうことにした。
 クスノキは、境内の中程。新しそうな立派なフェンスに囲まれて立つ。
 途中で2幹に分かれ、大枝が切り詰められているが、多くの葉を満載している。樹勢は良さそうだ。
 幹の分岐部分に稚樹が生えている。左図の写真では分からないほど小さな若木である。どうやら桜らしい。
 クスノキに桜が咲くことが余程面白くてまた嬉しかったのか、神社総代の名で、大きな写真を添えて、「楠桜」と名付けようとの呼びかけが掲示してあった。
 この掲示といい、新しいフェンスといい、ここに住む人たちから愛されているクスノキのようである。
ボタン:福岡県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る