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名称 吉江家のケヤキ (よしえけのけやき) 名称の典拠 「時間の輪」(注1) 樹種 ケヤキ 樹高 25m(注2) 目通り幹囲 9.0m(注2) 推定樹齢 500年(注2) 所在地の地名 長野県塩尻市長畝 〃 3次メッシュコード 〃 緯度・経度 北緯36度06分39.2秒 東経137度58分26.3秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2007年7月28日 注2)上記「時間の輪」より引用 諏訪・辰野方面からの帰途、少し時間があったので、「時間の輪」に紹介されていたケヤキを訪ねることにした。 ケヤキは個人のお屋敷内に立っている。近くには「フランス文学の先覚者孤雁吉江喬松博士生家」と記した木柱が立っている。 孤雁こと吉江喬松(たかまつ)は、明治13年(1880)、ここで生まれた。早稲田大学英文科を卒業してフランスに渡り、その後仏文科創設に関わった。早稲田文学史上の巨人の一人であるらしい。(文学にはとんと縁のない私にはよくわからないが) 孤雁は、仲間から離れ、ひときわ高い軌道を目指して飛ぶ一羽の雁だったのだろう。しかし、永遠に飛び続ける訳にはいかない。あるいは、力つきた際には、空中で息を引き取ることを願っていたのかも知れない。孤雁の号に、そんなことを思った。 ヒトに比べて長い生を生きるケヤキは、今も愚直に生きている。 あれも生。これも生。 幼い孤雁の遊び相手だったかも知れない大ケヤキは、そう思っているかも知れない。 |
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