名称
米沢の千歳ザクラ
(よねざわのちとせざくら)
名称の典拠
現地の案内板(注1)
樹種
エドヒガン
樹高
14m(注2)
目通り幹囲
6.7m(注2)
推定樹齢
700年(注3)
所在地の地名
福島県大沼郡会津美里町米田字池南乙(注4)
〃 3次メッシュコード
5639−16−85
〃 緯度・経度
北緯37度29分38.8秒
東経139度49分00.4秒
福島県指定天然記念物
(1958年8月指定)
撮影年月日
2004年4月25日(初出写真)
2010年4月30日(掲載写真)
注1)新鶴村教育委員会が設置(設置年月不詳)(注4)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)現地の案内板による
注4)2005年10月1日、大沼郡内3町村が合併して会津美里町誕生。旧行政区は大沼郡新鶴村
JR只見線根岸駅の南西1.5kmほどに立っている。樹高は低いが、周囲を水田に囲まれているため、遠くからもよく見える。
案内板に千歳桜の名の由来が記されていた。
文永10年(1273)、富塚伊賀守盛勝が、千歳という名の女性の死を悲しんで、このサクラを植えた。近くには供養壇、経塚の地名もあるという。千歳と盛勝の関係については記されていないが、文面からは、肉親ではなく恋慕の対象であったように思われた。
サクラの保護のため、周囲を大きく囲って、地面を踏みしめないようにしている。周辺を公園とする計画もあるのだろうか。宝くじの収益金を財源に充てているらしく、案内板の近くに宝くじの公益性を宣伝する看板があった。
花色の濃いエドヒガンである。すっかり背が低くなった老木がつけているとは思えないほど妖艶な美しさである。