|
No.3、No.4のスギ(7.7m、6.5m) |
|
名称 矢頭の大スギ (やずのおおすぎ)
名称の典拠 現地の樹名板(注1)
樹種 スギ
樹高 45m(注2)
目通り幹囲 10.3m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 三重県津市一志町波瀬(いちしちょうはぜ)(注3)
〃 3次メッシュコード 5136−62−99
〃 緯度・経度 北緯34度34分57.5秒
東経136度22分06.6秒
三重県指定天然記念物(1953年5月7日指定)
撮影年月日 2009年10月12日
注1)設置者名・設置年月とも不詳
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)2006年1月1日、津市に合併。旧行政区は一志郡一志町
旧一志町と旧美杉村を矢頭峠で結ぶ県道43号は、このあたりまで来ると、ずいぶん狭い。対向車に気をつけながら、ゆっくり車を進めると、県道脇に大杉が現れた。
ここは標高731mの矢頭山の麓。
矢頭山は、役小角(えんのおづぬ)が開いた霊山とされ、蔵王権現が祀られていた。明治に入るまでは、全山に数千本の老杉が繁っていたという。
矢頭の大杉が立つ場所は、矢頭権現の中宮にあたる。
変わった樹肌の大杉(8.1m) |
標記の大杉をはじめ、全部で4本の大杉が立っている。いずれもなかなかの体格だ。
途中で2幹に分かれているものあり、遠目にはモミかと見紛う樹肌のものあり。それぞれが自己主張をしているように思われた。
矢頭の大スギは、根元付近に大きな隆起が見られる。それで10mを超える幹囲を計測することになったのだろう。主幹そのものは、もう少し細そうだ。しかし、それを差し引いても十分にインパクトのある大きさである。一群の主たるに十分。
県道の向かい側を流れる波瀬川の川床は、滑らかな岩盤である。穏やかな気象条件の日なら、水遊びも出来そうだ。
大杉と波瀬川、矢頭山登山で自然を楽しんでもらおうということだろうか、ここに矢頭中宮キャンプ場ができた。
大杉をお訪ねになる際は、このキャンプ場を目指すのが分かりやすいと思う。 |
|