|
|
|
名称 岩戸桜 (いわとざくら)
名称の典拠 伊勢志摩経済新聞の記事より(注1)
樹種 オオシマザクラ
樹高 不明 (低い)
目通り幹囲 2.1m(注2)
推定樹齢 350年以上(注2)
所在地の地名 三重県志摩市磯部町恵利原(注3)
〃 3次メッシュコード 5136−46−81
〃 緯度・経度 北緯34度24分21.8秒
東経136度46分02.8秒
志摩市指定天然記念物(1999年12月24日指定)
撮影年月日 2019年3月30日
注1)志摩市公式サイトの文化財一覧表によると、天然記念物としての名称は「家建の茶屋跡のオオシマザクラ」(やたてのちゃやあとのおおしまざくら)。しかし、いかにも冗長な感じがするので、私のサイトでは「岩戸桜」と呼ばせていただく
注2)志摩市観光協会のウェブページによる。幹囲については「直径およそ67センチ」とあったので、そこから幹囲を計算した
注3)2004年10月1日、志摩郡内5町が合併して志摩市誕生。旧行政区は志摩郡磯部町
まだ巨木には達していないのだが、大きな樹冠を広げた元気の良いオオシマザクラを紹介したい。
私がオオシマザクラをしげしげと見たのは、これが初めて。すっかり気に入ってしまった。
特徴は、オオヤマザクラよりさらに花が大きいこと。ただし、花弁は赤みを帯びず、純白と言ってもよさそうなほど白い。開花時には若葉も萌え出ているため、若葉の緑と混ざって、遠目にはあまり美しい花色ではないが(個人的な感想)、クローズアップで見ると、とても美しい。
オオシマザクラの名は伊豆諸島特産のサクラだから。しかし、これについては房総半島・三浦半島・伊豆半島にも自生するとの異説があるらしい。(平凡社「日本の野生植物
木本T」による)
観賞用として、工芸品の用材として、桜餅を包む葉として、薪炭材として、いろんな長所を備えていることから、各地で植えられることも多かったようだ。この桜も観賞用として植えられたのだろう。
磯部川(いそべがわ)上流の神路湖(かみじこ)の北西に天の岩戸(恵利原の水穴)という観光スポットがあり、そこに至る道路からオオシマザクラがよく見える。そんなことから「岩戸桜」とも呼ばれるのだろうと思われる。 |
|