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名称 鍬不取の老桑樹 (くわとらずのろうそうじゅ) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 ヤマグワ 樹高 8m(注2) 目通り幹囲 3.3m(注2) 推定樹齢 700年(注2) 所在地の地名 長野県下伊那郡泰阜村(鍬不取) 〃 3次メッシュコード 5337−06−68 〃 緯度・経度 北緯35度23分13.9秒 東経137度50分49.9秒 長野県指定天然記念物(2006年4月20日指定)(注3) 撮影年月日 2018年4月21日 注2)「信州の文化財検索」による 注3)枯死したことに伴い、2018年9月27日に指定が解除された 鍬(くわ)と桑(くわ)。私の地方では、鍬は第二音節にアクセントがあり、桑は第一音節にアクセントがあったので、聞き間違えることはなかったが、最近の若者は両者を区別して発音することが少ないようだ(そもそも鍬も桑も知らない若者も多いが)。皆さんの地方ではどうだろうか。 閑話休題。 樹名の鍬不取(くわとらず)は地名。ここは、明治8年(1875)に17村が合併して泰阜村(やすおかむら)が誕生する前の村の一つ、鍬不取村だった。樹名は村一番の長老クワという意味だったのだろう。 県下でもこれだけの大クワは少なく、平成18年には長野県指定天然記念物となったが、残念ながら、枯れてしまった。ご覧のように、まだ辛うじて形は保っているが、もう生命活動は途絶えてしまった。 幹に小さなヤマザクラが着生し、可憐な花をつけていた。 このヤマザクラもいずれ近いうちに拠り所を失ってしまうことになる。可哀想な気もするが、ここに芽生えてクワと運命共同体になった以上、仕方が無いことかも知れない。 案内板によると、このクワは、鍬不取村開村の頃より養蚕用のクワの母樹として貴ばれてきたとのこと。(養蚕を主とし、田畑が少なかったことから鍬不取と呼ばれたのだろうか) それが推定樹齢700年の根拠のようである。 |
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