ページタイトル:八栄神社の大ヒノキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:八栄神社の大ヒノキ 名称 八栄神社の大ヒノキ
    (やさかじんじゃのおおひのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ヒノキ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 5.8m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 広島県山県郡北広島町岩戸字中宮(注3)
 〃 3次メッシュコード 5232−14−11
 〃 緯度・経度 北緯34度46分04.0秒
           東経132度30分51.7秒
広島県指定天然記念物(1963年4月28日指定)
撮影年月日 2015年3月15日

注1)1985年10月1日に広島県教育委員会と旧大朝町教育委員会が連名で設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)2005年2月1日、山県郡内4町が合併して北広島町誕生。旧行政区は山県郡大朝町





 国道261号「中宮庄」バス停付近から、江の川(ごうのかわ)の小さな支流である岩戸川(いわどがわ)沿いの道を上流に向かって進むと、やがて道路脇に八栄神社が現れる。
 各地の八坂神社と文字は異なるが、この八栄神社も素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祭神とするようだ。勝手な推測だが、この社号には弥栄(いやさか)に通じる意味もあるのだろう。
 参道石段の上部、左右に一対の大ヒノキが立っている。両者はかなり樹形が異なり、向かって右の方が大きく荒々しい姿をしている(背丈はこちらが低い)。こちらを「雄ヒノキ」、他方を「雌ヒノキ」と通称するらしい。ともに広島県指定の天然記念物である。(広島県教委の公式サイトの一つ「広島県の文化財」よれば、ヒノキにつけられた雌雄の呼称は、幹の下部に、一方は凸部が、他方は凹部があることかららしい)
 「雄ヒノキ」の方は、根の形状も異様である。ここに岩でもあったのだろうか。下に向かうはずの根が、横に伸びている。片足を曲げて身体の前に横たえる半跏趺坐の姿にも見える。
 「雌ヒノキ」の方は、姿が美しい。
 すばらしいヒノキ・カップルである。
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