ページタイトル:八女津媛神社の権現杉 当サイトのシンボルマーク

画像:八女津媛神社の権現杉(幹と並ぶ)


画像:八女津媛神社の岩屋
 社殿横の岩屋
名称 八女津媛神社の権現杉
    (やめつひめじんじゃのごんげんすぎ)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 スギ
樹高 28m(注2)
目通り幹囲 5.4m(注2)
推定樹齢 600年(注3)
所在地の地名 福岡県八女市矢部村北矢部神窟(かみのいわや)(注4)
 〃 3次メッシュコード 4930−56−85
 〃 緯度・経度 北緯33度09分31.0秒
           東経130度49分06.5秒
八女市指定天然記念物(1981年9月21日指定)
撮影年月日 2017年4月3日

注1)天然記念物指定名称は「権現杉」。その名は他でも見られるので、所有する神社の名を冠した
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)1981年9月に旧矢部村教育委員会が設置した案内板による
注4)2010年2月1日、八女市に合併。旧行政区は八女郡矢部村





 日向神ダムが作った人造湖である日向神湖(ひゅうがみこ)よりもさらに上流に向かって国道442号を進む。
 矢部中学校の先で左折、樅鶴川(もみづるがわ)の谷に入る。谷沿いを走る狭い県道57号(浮羽石川内線)を、ここから1km弱。路傍に八女津媛神社への案内表示が出ていた。
 八女津媛神社の祭神は八女津媛(やめつひめ)。養老3年(719)創建と伝える。
 「日本書紀」景行天皇18年7月7日条に、八女県に着いた天皇が「あの山に神がいるか」と問うたのに対し、水沼県主猿大海が「女神がいます。名を八女津媛といって、常に山中に居します」と答えたというようなことが記されているらしい。(平凡社「福岡県の地名」を参考) 祭神は、その八女津媛と思われる。
 景行天皇は日本武尊の父とされる天皇である。その時代の口伝がどの程度信頼できるものなのか、私にはさっぱりわからないが、いずれにしろ、「日本書紀」に記された時代よりずっと後になってから神社が創建されたのは間違いなさそうだ。
 斜面の途中に岩屋があり、そこに社殿が建てられている。
 権現杉はその下方。
 神社に達して最初に目につく大杉だ。いわゆるオモテスギのタイプで、凛と直立している。
 地元ではとても大切にされているスギのようだ。
 スギを取り巻く立派な環境や、「神社のシンボル」「村の守り神」「地域の宝」など最大級の讃辞を連ねた案内板の説明からも、それがわかるように思われる。
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