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名称 山寺の大イチョウ (やまでらのおおいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 7.2m(注2)
推定樹齢 伝承1100余年(注3)
所在地の地名 山形県山形市山寺
〃 3次メッシュコード 5740−33−75
〃 緯度・経度 北緯38度18分44.2秒
東経140度26分13.7秒
山形市指定天然記念物(1965年3月5日指定)
撮影年月日 2013年5月27日
注1)2010年7月に山形市教育委員会が設置
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)立石寺開山の慈覚大師円仁(794〜864)のお手植えと伝えられている
「山寺の和尚さん」のように、本来「山寺」は普通名詞だが、固有名詞とするときには、この宝珠山立石寺(ほうじゅさんりっしゃくじ)を指すようだ。
立石寺は、寺伝によると、貞観2年(860)、清和天皇の勅命により、天台座主円仁が開山したとされる。あちこちに岩塊が露出する岩山の急斜面に伽藍が散在し、文字通り山中の寺だ。ただし、本堂にあたる根本中堂は山麓にある。
私が訪ねた2013年は、ちょうど50年毎の本尊ご開帳の年にあたる。50年に一度ということは、人生の長さと比べ、実質、一生に一度の機会ということになる。
信仰心からのものではないが、仏像への興味は大いにある。どうせ数秒間の対面と知りつつも、ご本尊の薬師如来像(国重文)を拝観するため、訪ねることにした。山寺へは4度目の訪問である。
NHKテレビで放映されたこともあり、休日は3〜4時間待ちとなることもあるらしい。混雑を避けるため、平日の朝8時頃に着いた。それでもチケットを買うまでに10分、さらに堂内の行列で約10分。同じようなことを考える人はいるものだ。
1200年近く前に作られたとしても、厨子の開扉が50年に一度だとしたら、今まで20数回しか日の目を見ていないわけだ。それ以外に、不定期に開かれることがあったにしても、回数の桁が違うことまではなかろう。彩色は褪せてきたものの、まるで作られたばかりのように見えたのは、そのためだろうと思われる。
ご開帳の余韻からスイッチを切り替え、目指すイチョウを訪ねた。前3度の訪問時には、まだ巨樹への関心が無く、見過ごしてきたイチョウである。
大イチョウは、根本中堂のすぐ横に鎮座する日枝神社の境内にある(比叡山延暦寺でもそうであるように、日枝神社と立石寺の関係は深い)。このイチョウに会うだけなら、入山料も、約1千段の石段を登る必要もない。
イチョウの横には茶店があり、「力こんにゃく」などを売っている。
イチョウの傍らに高浜虚子・年尾の親子句碑があった。芭蕉の足跡を訪ねてきたのだろうか。
「いてふの根床几斜に茶屋涼し」(いちょうのね しょうぎななめに ちゃやすずし)虚子
「我もまた銀杏(いちょう)の下(もと)に涼しくて」年尾 |
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