ページタイトル:山田屋裏のお葉付イチョウ 当サイトのシンボル

画像:山田屋裏のお葉付イチョウ

画像:山田屋裏のお葉付イチョウ(遠景)

画像:山田屋裏のお葉付イチョウ(幹と並ぶ)
名称 山田屋裏のお葉付イチョウ
    (やまだやうらのおはつきいちょう)
名称の典拠 「やまなしまなびネット」(注1)
樹種 イチョウ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 5.3m(注2)
推定樹齢 750年(注3)
所在地の地名 山梨県南巨摩郡身延町身延
 〃 3次メッシュコード 5338−03−44
 〃 緯度・経度 北緯35度22分38.6秒
           東経138度25分32.0秒
身延町指定天然記念物(1969年4月5日指定)
撮影年月日 2009年11月28日

注1)山梨県公式Webサイトの一つ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)所有者から伺った





 日蓮宗の総本山身延山久遠寺に向かう途中、巨大な三門の少し手前で、右手高台に見えるイチョウ。よく目立つ木なので、見落とすことはないと思う。(ただし、道が狭く、人通りも多いので、車で訪問の際は、脇見運転に注意)
 見つけるのは簡単だが、根元に立つことは、普通はできない。なぜなら、この木は私有地に立っており、しかも、かなり複雑なルートを経ないと、イチョウの立つ場所まで登ることができないからである。

画像:山田屋裏のお葉付イチョウ_2

 イチョウの所有者は、山田屋さんという旅館で、イチョウは、その裏山に立っている。
 事情も何も知らずに、突然訪ねて来て、イチョウのところに行っていいかなどと無遠慮な願いを言う私に、ご主人は、ちょっと困った顔をされた。そして、「いいでしょう」と、わざわざ仕事の手を休め、イチョウまで先導してくださった。
 許可さえいただければ、案内して頂かなくとも…、と思っていた私だったが、すぐに自分が浅はかだったことがわかった。上述のように、ルートは複雑で、しかも、いわばプライベート・スペースのような場所を通らなければならない。困ったお顔の意味もわかったが、後の祭り。明るく先導してくださるご主人に、ひたすら恐縮するばかりだった。
 イチョウは、急斜面を登り切ったところに立っている。「お葉つきイチョウ」であるから、もちろん雌株である。
 ひこばえが幹を取り囲み、主幹の輪郭をぼやけさせているが、なかなかの巨木であることはわかる。
 根元には黄色い絨毯。身延山一帯のイチョウはみな、すべて葉を落としてしまったが、このイチョウだけは、まだ黄金色の葉を残している。ご主人のお話では、このあたりでは最も遅く黄に染まるそうだ。
 山田屋さんでは、このイチョウから穫れるギンナンを販売しておられる。お葉付きイチョウのギンナンとは珍しい。私も一袋求めさせて頂いた。
 今年はちょっと不作だが、毎年百kg前後の収穫があるそうである。
 
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