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名称 和田大仏のサワラ (わだだいぶつのさわら) 名称の典拠 なし 樹種 サワラ 樹高 34m(注1) 目通り幹囲 4.9m(注2) 推定樹齢 570年(注1) 所在地の地名 福島県須賀川市和田字大仏(だいぶつ) 〃 3次メッシュコード 5540−73−12 〃 緯度・経度 北緯37度16分10.4秒 東経140度23分54.6秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2020年8月26日 注2)「巨木学」の宮誠而さんが主唱する「M式」で実測 阿武隈川(あぶくまがわ)に架かる県道63号(古殿須賀川線)大仏大橋のすぐ北、左岸側に和田大仏がある。 和田大仏は岩壁に彫られた磨崖仏で、高さ約3.6mの坐像。摩滅が進んで尊名は不明だが、大日如来とも阿弥陀如来ともいわれているようだ。(「少し大きめの画像」に写真あり) 胸のところが抉り取られたように見えるのには理由がある。当地には昔、乳不足の母が大仏の乳部を削って飲むと母乳の出がよくなるとの信仰があって、それによるものだとのこと。 この岩には、大仏の他にもいくつかの磨崖仏があり、またそれとは別に横穴古墳も数十基見つかっている。これらはまとめて「和田大仏及び横穴墓群」として須賀川市から史跡指定を受けている。(以上、案内板による。なお、案内板は史跡の名称として「和田大仏及び横穴古墳群」としているが、前述のように「古墳群」でなく「墓群」が正しい) その大仏への入口左右に一対のサワラ巨木が立つ。まるで門杉のような姿。 左図は向かって右に立つサワラ。こちらの方が大きく、実測幹囲は485cmを少し超えた。 向かって左も大きく見えたのだが、幹の断面が極めて扁平で厚みがない。環境省データの370cmが妥当なところだろう。 でも、一対で立つ意味は大きいと思われる。やはり2本揃ってこその名木である。 ところで、福島県「緑の文化財」、環境省巨樹データベース等では「和田大仏のヒノキ」とされているが、葉を確認したところ、樹種はヒノキでなくサワラであった。 |
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