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名称 宇津川新宮神社のイチョウ
(うづかわしんぐうじんじゃのいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 5.1m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注2)
所在地の地名 島根県益田市美都町宇津川(注3)
〃 3次メッシュコード 5232−00−22
〃 緯度・経度 北緯34度41分29.7秒
東経132度01分44.4秒
益田市指定天然記念物(2004年1月30日指定)
撮影年月日 2011年8月20日
注1)益田市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)2004年11月1日、益田市に合併。旧行政区は美濃郡美都町
国道191号沿いの道の駅サンエイト美都の近くから県道34号の大峠トンネルに向かう途中、左手に樹冠が見える。
宇津川新宮神社は矢原川右岸の小さな谷の北側に鎮座している。(祭神はイザナギ・イザナミの夫婦神) 幅150mほどの平地を隔てた南には、浄土真宗本願寺派
妙蓮寺がある。(妙蓮寺にもイチョウがある)
案内板によれば、現在地に遷座する前は、この妙蓮寺の北に隣接して社地があったようだ。貞享4年(1687)、庄屋斎藤四郎右衛門が津和野藩主に願い出て現在地に移し、跡地を水田にしたらしい。(その後、二川小学校の校地となった)
神木の大イチョウは、この移転の際に植えられたと伝えられている。
参道石段、向かって右手の石垣上にあって、肥大の結果、石垣の石を押しのけてしまった。そのため、石垣の一部が欠失している。
根と石段、石垣の様子を見るに、根が肥厚したのは、少なくとも石段や石垣が設置された後のことのようだ。移転と同時か否かは断定できないが、移転以前からあったイチョウでないことは確かだ。
下図で、根元の様子が異常なのがお分かりいただけよう。
遠目では、これが土に見えた。しかし、そうではなく、これはイチョウの一部なのである。よく見ると、そこから小枝も出ているし、気根も垂れている。
クスノキにできる瘤が、このような樹肌となることはよくある。イチョウでは珍しいのでなかろうか。それも全周にわたっているのは初めて見た。
どうしてこんな風になったのか、知りたいものである。 |
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