ページタイトル:兎和野の大カツラ 当サイトのシンボル

画像:兎和野の大カツラ_1


画像:兎和野の大カツラ(根元の湧水)
 根元から水が湧き出ている


画像:兎和野の大カツラ_2
名称 兎和野の大カツラ (うわののおおかつら)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 カツラ
樹高 32m(注1)
目通り幹囲 7.8m(注1)
推定樹齢 500年(注2)
所在地の地名 兵庫県美方郡香美町村岡区黒田(注3)
 〃 3次メッシュコード 5334−14−16
 〃 緯度・経度 北緯35度25分53秒
           東経134度34分55秒
兵庫県指定天然記念物(1967年3月31日指定)
撮影年月日 2010年10月15日


注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注2)「自然を愛する皆さんへ」と題する、教育センター所長名で設置された注意書きより
注3)2005年4月1日、2郡にまたがる3町が合併して美方郡香美町誕生。旧行政区は美方郡村岡町





 兎和野の大カツラは、県立兎和野高原野外教育センターの森にある。現在は香美町が施設の管理をしているようだ。


画像:兎和野の大カツラに至る遊歩道
 大カツラに至る遊歩道

 県道89号(村岡美方線)を北に向かうと、センター(建物)の手前500mほどの路傍に、カツラへの遊歩道入口が開き、そこに案内板がある。
 森は、「野鳥と水生生物の森」、「花木の森」、「交流の森」などいくつかの区画に分けられている。カツラが立つのは「施業見本林と水源の森」。
 上図の遊歩道を歩くこと約300m。正面にカツラの姿が見えてきた。
 カツラは、周囲より少し窪んだ斜面に立っている。よく見ると、根元に清水が湧き、そこから一筋の流れが延びている。まさしく「水源の森」の代表格の1本だ。
 教育センターの森であるから、カツラのそばに、「水源の森」の意味について、図解つきの説明があった。
 幾層にも繁る葉によって、落下する雨の勢いが和らげられ、また、しずくが残ることで、一気に地表に降り注ぐことがないこと。また、地表に落ちた雨は腐葉土など土壌に浸み込んで、一気に表面を流れ下ることがないこと。浸み込んだ水は、雨が降らないときにも徐々に流れ出し、川を涸らさぬよう、要するに、一種のコンデンサーの役目を果たすことなど。(もちろん、表現は異なるが)
 カツラの根元の湧水は、1本だけで溜め込んだわけではないが、水を調整する森林の働きを具現しているということなのだろう。
 カツラは、古くからの幹の回りを、多数のひこばえが取り囲んでいる。ひこばえは、まだほんの細いものばかりだが、いずれ、千本桂と呼ばれるような姿に変わるかも知れない。
 
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