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名称 海潮のカツラ (うしおのかつら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 カツラ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 20.9m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 島根県雲南市大東町中湯石(注3)
〃 3次メッシュコード 5233−70−91
〃 緯度・経度 北緯35度19分57.0秒
東経133度00分45.3秒
国指定天然記念物(1937年4月17日指定)
撮影年月日 2011年8月23日
注1)文化庁、島根県教育委員会、雲南市教育委員会の3者が連名で設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)2004年11月1日、2つの郡にまたがる5町1村が合併して雲南市誕生。旧行政区は大原郡大東町
赤川左岸、日原神社境内に立つ大カツラ。
名称の「海潮」は、かつてここが海潮村(うしおむら)だったから。そのため「海潮村のカツラ」という名称で天然記念物指定されたようだ。
しかし、その後、昭和31年(1956)4月1日、大東町に合併して、海潮村は存在しなくなってしまった。昭和32年(1957)7月31日に現在の名称に正式変更されるに当たっては、そのような経緯があったのでないかと想像する。
カツラは主幹を失って、カツラ巨木では普通な、株立ちの姿。
一見して20mまではなさそうだ。案内板に記されているように、根回り18mというのが妥当なところだろう。幹囲については、講談社「日本の天然記念物」は、地上1mの高さで約14mとしている。
根元を見ると岩の上に立っていることがわかる。カツラは清水を好む性質があるが、カツラの下には、日原神社の祭神にからむ伝承をもつ「産湯の池」がある。岩の下にある地下水脈がこの大カツラを育ててきたと思われる。
雄株である。芽吹きの頃には、赤い雄花が咲いて、カツラを美しく彩るそうである。 |
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