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名称 上野村ノ大椎 (うえのむらのおおじい)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スダジイ
樹高 24m(注2)
目通り幹囲 8.9m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 千葉県勝浦市名木
〃 3次メッシュコード 5240−51−77
〃 緯度・経度 北緯35度08分43.9秒
東経140度13分15.6秒
千葉県指定天然記念物(1936年1月24日指定)
撮影年月日 2014年5月17日
注1)1984年11月1日に千葉県教育委員会と勝浦市教育委員会が連名で設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
県道82号(天津小湊夷隅線)沿いの与惣部田(よそべた)のあたりから南に300mほど入ったところに立つスダジイ。花で黄色く装って迎えてくれた。
すぐ隣に日蓮宗寂光寺(じゃっこうじ)の建物があるほか、周囲は広く開けている。
大シイの近くで、小さな子供が数人遊んでいた。
突然の闖入者に興味を示して声を掛けてきたが、その後また何事も無かったかのように、自分たちの遊びに戻った。
青空と子供たちの楽しそうな声が心地よい。
どこかで時空空間が捻れ、かつての日本の田舎に紛れ込んでしまったようで、涙が出そうなほど懐かしいような、不思議な感じがした。
シイもすばらしい。もし巨木にも「殿堂」があるのなら、「シイ殿堂」入りに値するのではないだろうか。
樹名の「上野村」は、明治22年(1889)に、名木村、台宿村など近隣13ヶ村が合併してできた村の名である。昭和30年(1955)の再合併で勝浦町となって上野村は消滅したが、天然記念物に指定された時点では上野村だったわけだ。
ところで、合併して上野村になる前、シイの所在地は名木村(なぎむら)だった。「名木」の名は、このシイに因んで名付けられた、というようなことはないのだろうか? |
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