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中央少し右、赤い薄衣を纏っている木がカツラ |
名称 内の萱のカツラ (うちのかやのかつら) 名称の典拠 「時間の輪」(注1) 樹種 カツラ 樹高 30m(注2) 目通り幹囲 9.2m(注2) 推定樹齢 300年以上(注2) 所在地の地名 長野県伊那市伊那内ノ萱 〃 3次メッシュコード 5337−56−89 〃 緯度・経度 北緯35度49分34秒 東経137度51分43秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2006年4月22日 注1)センスあふれる巨木紹介サイト。説明も適切で、しばしば参考にさせていただいている 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による 中央道小黒川パーキングエリアの近くから、小黒川左岸を走る県道202号で、上流をめざす。そのうち、人家が途絶え、だんだん心細い道になってくるが、構わずそのまま進む。谷がいっそう狭くなり、道が右岸側に移って、再び左岸側に戻る。その橋を渡った正面にカツラが立っている。 根元には小さな祠があり、カツラの幹には細い注連縄。御神木として扱われているようだ。旧環境庁資料では、所有者が国となっているので、信州大学演習林の一部なのかも知れないが、科学は科学、慣習は慣習と割り切っているのだろう。 花期を狙っての訪問だった。カツラは芽吹き前に全身を赤い花で彩る。が、少しだけ早すぎたようだ。カツラは、微かに赤みが生じてきた段階。 この時期の訪問者は少ないようだ。あたりは閑散としている。 赤い衣装が映えるポイントを探そうとウロウロしていたら、5mほど先の灌木でガサッと動物が動く音がした。熊に注意の表示を見たばかりだったので、一瞬ドキッとした。 若いカモシカだった。20mほどの距離まで離れ、そこからジッと見ている。いつでも逃げられるよう、身体は向こう向き。顔だけ振り返ってこちらを見ている。その姿態が可愛いらしく、カメラを構えたら、去ってしまった。驚かさぬよう、なるべくそちらを見ないようにして、動作もごくゆっくりにしたのだが。 帰路では、集落の近くでサルの小集団に出会った。 私のなかでは、カモシカとサルとこのカツラとが、強く結びついて記憶に残った。 |
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