ページタイトル:内成のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:内成のイチョウ(全景)(幹と並ぶ)

画像:内成のイチョウ周辺に広がる棚田
 イチョウ付近には、棚田をゆっくり眺めるためのベンチが。しかし、駐車スペースがないのでどうも…
 
名称 内成のイチョウ (うちなりのいちょう)
名称の典拠 「豊の国の名樹」(注1)
樹種 イチョウ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 9.6m(注2) 実際はずっと細い
推定樹齢 1000年(注3)
所在地の地名 大分県別府市内成(勢場)
 〃 3次メッシュコード 4931−63−88
 〃 緯度・経度 北緯33度14分20.0秒
           東経131度28分52.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2010年3月23日

注1)大分県公式ホームページのコンテンツの一つ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)上記「豊の国の名樹」による





 別府温泉は、源泉数・湧出量ともに日本一という。季節を問わず、多くの観光客が訪れる。
 同じ別府市内でも、そんな賑わいとは無縁な山里に、1本のイチョウ巨木が立っている。
 場所は、太郎丸と勢場、二つの集落を結ぶ細い道の脇。眼下には石城川両岸の棚田が広がる。(存分に風景を堪能できるよう、ところどころにベンチが設置されている。粋な計らいだ)
 小雨に煙るなかの訪問だった。現実感が半分喪失し、幻想的な風景が広がる。
 イチョウに近づくにつれ、靄の中から、ぼうっと全貌を現した。葉のない季節だが、枝振りからは、まだ元気なイチョウであることが想像される。
 旧環境庁資料の幹囲データには、何か手違いがあったのだろうか。「豊の国の名樹」にある5.7m(+α)が妥当なところだろう。(それにしては、1000年の樹齢にはちょっと無理があると思うが)
 そんなにサバを読まなくとも、樹形の良さ、立地条件のすばらしさが、このイチョウを十分に価値あるものにしている。
 出会えて嬉しくなったイチョウの一つだ。
 
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