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名称 産湯の榕樹 (うぶゆのあこう) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 アコウ 樹高 15m(注2) 目通り幹囲 8.7m(注2) 推定樹齢 200〜299年(注2) 所在地の地名 和歌山県日高郡日高町産湯(うぶゆ) 〃 3次メッシュコード 5035−60−96 〃 緯度・経度 北緯33度54分45.1秒 東経135度05分01.3秒 日高町指定天然記念物(1973年6月9日指定) 撮影年月日 2014年3月22日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による 江戸時代の文化8年(1811)に出版された「紀伊国名所図会」に、この地にあった七ツ井に因む伝承が書かれているらしい。 それによれば、武内宿禰(たけのうちのすくね)が誉田皇子(ほむだのみこ。後の応神天皇のこと)を守護してこの地に来訪。その際、ここで井泉を汲んで産湯に奉った。以来、この村の名を産湯(うぶゆ)というようになったという。 名所図会の頃は7つの井戸があったが、現存するのは一つのみ。アコウの天然記念物指定と同時に、その井戸も「産湯の七ツ井」の名称で町指定史跡となった。(案内板を参考) 七ツ井のすぐ近くに立つこのアコウも、「紀伊国名所図会」に名木として紹介されているようだ。 環境省巨樹データベースによると、アコウが立つ場所は町有地らしい。産湯川の河川用地の一部なのだろうか。 実は、川沿い、もっと下流に、もう1本の大アコウがある。そちらも町有地に立つアコウである。標記のアコウよりもむしろそちらの方が大きいように思うのだが、天然記念物指定は七ツ井近くのアコウのみだ。 七ツ井の史跡とセットであること、そして名所図会に記録があることが、文化財としての価値を高めていると判断されたのだろうか。 |
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